中米のコーヒーを飲む その2 ニカラグア、コスタリカ、パナマ

今回は、グアテマラ以外のコーヒーをとりあげます。国別で、あと3つ買ってきました。こちらの3つは前回と異なり、すべて中煎り(ミディアムロースト)でした。飲み方は前回同様。

1番は、ニカラグア。やはり火山が多いです。ラ・エスメラルダ(農園?)、ヒノテガ地方の1200m以上の標高のものです。マイクロロテ・エスメラルダとありますので、特別なロットの生産品。品種はカトゥーラとカトゥアイ。製法はウォッシュドでしょう。

香りはとても穏やか、やさしい感じ。味わいも、まろやかで、酸味がほどよくあり美味しい。
やや粗挽きで試しても、同様。まろやか、酸味がほどよい。滋味があふれる感じ。香りはそれほどでもないが、素朴な味わいがよいです。

2番目は、コスタリカ。これはスペシャルティコーヒーでエル・アルト農園のもの。標高が2000m前後です。モンテ・コペイというマイクロミルで生産処理した特別なもので、品種はカトゥーラ、精製はハ二ーです。ハニーとは、乾燥の時、ウォッシュドと異なり、コーヒーチェリーの表面だけをはがし、粘液質(ミューシレージ)を残したまま乾かすもので、粘液質の独特な香りや味わいを生かす方法といえます。

香りは、弱めのチョコレートと軽い甘さが漂う感じ。飲んでみると、コクがあり、ほどよい酸味が心地よい。苦みはあまりなくまろやか。後味はすっきり抜ける感じと酸味については余韻がありそれが両立しているような感じ。なかなかよいですね。

最後にパナマからのゲイシャ(ゲシャ)です。今回コーヒー豆の購入については、もともとパナマのゲイシャだけは高価でも何とか現地で手に入れてきたかったのです。空港や街中でなく、事業も行っているガイドさんから購入することができました。Caffino Realというブランド。詳しい情報はわかりませんが、パナマのボルカン地域のジャンソン農園、1,350~1,700mの標高のものでしょう。

ゲイシャは、日本の芸者とは関係なく、エチオピアのゲシャという地域で自生していたことから名付けられたのですが、病気に弱く収穫量が少ない、栽培が難しいといわれています。中米のコスタリカ、そしてパナマで花開いた品種です。

比べてみるとわかるといわれていましたが、香りが特によく、じっとり来るような感じと、シトラスのような果実があふれるところが、他を圧倒するような印象でしょうか。
飲んでみると、とてもまろやか、酸味と苦みのバランスがよいし、酸味が穏やかながらしっかり奥からわきあがる。苦みもやさしい、突出していないが、じんわりくる美味しさ、やさしい花の香りもあり、繊細、エレガントなことも分かったような気がしました。
袋から出した豆を缶に入れておいてから再び嗅いでみると、少しの酸味と甘いフルーツのような香りがさらに豆からわき出てきたのが、これかな、と。

今回、コーヒーカップはレノックスのウインドソングです。

コーヒーの知識の概略の把握には、例えば、UCCのHPなどがあります。

植物としてのコーヒー(アカネ科です)、栽培地の写真も紹介しておきます。コーヒーの乾燥の様子や果実と種子の例もとりあげます。

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二重基準(ダブルスタンダード)は許さない

社会で、公平・公正ではない二重基準(ダブルスタンダード)が横行しています。確定申告の記事でも指摘しましたが、政治家の裏金、私物化でそれ自体違法である場合もあることや、少なくとも適正な税金を納めていないこと、お金の大きさなどで恣意的に検察が線引きして逮捕・起訴することがない事例などが最たるものです。

そして、このところの小林製薬の紅麹問題は何でしょう。冷静に「機能性食品」自体の大きな欠陥、問題との指摘・追及や今回の事案の検証は必要と思いますが、それ以前に、コロナワクチン被害と思われる問題との対応の差は何なのでしょうか!?
厚労省、厚労大臣の対応、マスメディアの報道、あきれてというより、怒りがこみ上げてきます。早く、政治、行政、テレビ、そして新聞・多くの雑誌(ここは不買でよい)などの刷新が望まれます。

さらに大きなケタでは、論点はいろいろあるでしょうが、ウクライナ(アメリカ・NATO勢力)・ロシア紛争、イスラエル・パレスチナ虐殺事案。ロシア国内でのテロはアメリカ・英国・ウクライナの関与も疑われています(要検証)。シリアでのイラン大使館へのイスラエルの攻撃。なぜ日本では、まず抗議や冷静な仲介・調停をするべきなところを、まともに報道すら流れないのでしょうか。ネットや海外ではもちろんいろいろ流れています。市民も行動しています。

小さいことでは、静岡県知事の問題。今回のことはあまり詳しくみていないので、ことの真偽はよくわかりませんが、確かに今まで言葉が過ぎるというか、本音でもどう考えているのか疑問である人ではありますが、それを鬼の首をとったように、リニアのことに絡めてくる。これはマスメディアだけでなく、ネットの世界も今は埋まっていますね。リニアは、私も過去裁判の原告のひとりでもあったように(1審前に訴えの利益無しと排除されました)、川勝知事や静岡県だけで問題視しているわけではありません。裁判や、各地域の自然破壊等も公平に取材しなさい! またリニアは国家プロジェクトではありません。

と、今回はやや感情的な配信でしたが、戦争や搾取のない、公平・公正で温かい社会をつくっていきましょう。

コロナ関係のYouTubeを2件紹介しておきましょう。日本等での超過死亡問題ほかを精力的に行っている藤江さんのものとなります。厚労省での記者会見あとのまとめ、そしてこの間ワクチン被害やコロナ感染症被害等で、まずは症状・状況を軽減できるものが一部わかってきたという、朗報の記者会見です。

藤江6thチャンネル「【雑談】記者会見の終わり方、いつもと違ったな・・」
藤江3rdチャンネル「【昨日の記者会見】驚愕の事実!!後遺症患者に福音”ビタミンD”」
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体力勝負! 新国立劇場オペラ ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』を観る

ワーグナーのオペラ(本人は楽劇つまり音楽劇としている)『トリスタンとイゾルデ』を観てきました。ワーグナーのオペラは長いのが多いですが、今回の作品も、第1幕85分 (休憩45分)第2幕70分(休憩45分)第3幕80分と、休憩入れて5時間25分という長丁場でした。この作品は、2010/2011年にこの劇場で、やはり現在芸術監督をも務める大野さんが指揮したものの再演です(演出:デイヴィッド・マクヴィカー、前回は東京フィルハーモニーが演奏)。

  • ポスター
  • 劇場内の装飾
  • 劇場内の案内
  • ここで写真撮影も
  • 3階席真ん中当たりの前から2番目なのに

昔、初めてこの音楽(特に前奏曲)を聴いたとき(生の演奏ではなくレコードかCDかラジオだったかと思います)、理論・知識を知らない私でもものすごい襲撃を受けたことが思い出されます。なんだこれは!と。
理屈でいうと、トリスタン和声などの不協和音を音楽の中心にした、とか、無限旋律(歌い手のパートを区切らずに連続させる)、とか、解説されるのでしょうが、いやいや感性、身体に直接響いていく音楽の衝撃が斬新なのでした。

今回の舞台・作品については、登場人物は少なく、セットも整理されシンプルでありながらとても印象的でした。一方、楽団は大人数。歌い手、演奏とも質が高く、迫力がありました。オペラは、愛と死を描いたどろどろしたものが多いですが、これもそうです。しかししっかり筋を追っていくと、事はそれほど単純ではなく、それぞれの善意、思いがずれることによって悲劇となっていく悲しさがあります。人間社会はそのようなものともいえましょう。

開演までには、次々と主役の男女2人とも降板となり、チケットをかなり前に手に入れていた者としては、極めて残念だったのですが、短い間によくまとめ上げたものです。ワーグナー作品でも定評のある、海外でも大活躍の日本人メゾ・ソプラノの藤村さんは今回も安定で、筋としても全体をつなげる役目をしっかり果たして存在感がありました。

凝縮された作品、演奏のおかげや、休憩が長目に設定されていたせいからか、あまり長いとは感じませんでした。コロナ下のマスクを求められていた時でなかったことも、幸いでした。
唯一不満は、座席がB席なのに舞台が見づらい、見えないことでした。登場人物、スポットが当たる人が特に少ない作品なので、前の人の頭で見えないことが多いのは、つらいですね。チケットがますます高騰化しているのに、これでは、C席(4階など)や横の方の席などを選ぶ方がましでした。ダイジェスト映像が公開されていますので、紹介しておきます。

新国立劇場「トリスタンとイゾルデ」ダイジェスト

指揮:大野和士、演出:デイヴィッド・マクヴィカー、
美術・衣装:ロバート・ジョーンズ、照明:ポール・コンスタブル
振付:アンドリュー・ジョージ、再演演出:三浦安浩、合唱指揮:三澤洋史
舞台監督:須藤清香、合唱:新国立劇場合唱団、管弦楽:東京都交響楽団
トリスタン:ゾルターン・ニャリ、イゾルデ:リエネ・キンチャ
マルケ王:ヴィルヘルム・シュヴィングハマー、クルヴェナール:エギルス・シリンス
メロート:秋谷直之、ブランゲーネ:藤村実穂子、牧童:青地英幸
舵取り:駒田敏章、若い船乗りの声:村上公太

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中米のコーヒーを飲む その1 グアテマラ

あまり書けてはいないのですが、昨年2023年にはコロナが明けて、中央アジアに行ってきました。また今年2024年には、少し奮発して私としては珍しい中米旅行に行ってきました。そこで、いくつかの国からコーヒー豆を買ってきましたので、まずはその部分を記事にします。一時に飲めないので、順に試したものをだんだんと報告していきます。今回はグアテマラから。

グアテマラについては、旅行前に予習用として家の近くで購入したものがありましたので、それもあわせて紹介します。有名なグアテマラコーヒーってどのようなものかな、と考え2つ豆を買って飲んだわけです。

  • グアテマラ パンポヒラ農園
  • グアテマラ パンポヒラ農園を飲む
  • 中細挽き ペーパードリップ
  • グアテマラ ピーベリー
  • グアテマラ ピーベリーを飲む
  • 現地で購入 グアテマラ アゾテア農園
  • 裏の記載
  • グアテマラ アゾテア農園 
  • グアテマラ アゾテア農園を飲む 

さて、1番は日本で購入したものです。情報が多数出ていました。収穫地は、パンポヒラ農園。ここはグアテマラ西部の高原地帯、ソロラ県のSan Lucas Toliman市に位置するところです。標高が1,500m。品種は、アラビカ種のひとつカトゥーラ。果実から豆をとりだす精製方法は、ウォッシュド(水洗式)です。認証として、RA(レインフォレスト・アライアンス)認証、つまり持続可能性に配慮しているとされています。
情報としてはありませんでしたが、見たところ、焙煎度が深煎り(シティローストからフレンチローストくらい?)。これを自宅のミルで中細挽きくらいにしました。キーコーヒーの円すい型のクリスタルドリッパーを使用してペーパードリップ90℃台でいれました。

味わいは、深いコク、ビターチョコ。甘味・苦味・酸味はバランスがとれ、それぞれあまり突出していない味わいでした。調和がよいですね。美味しい。

2番目は、もうひとつ日本で買ったやや珍しい、豆が小さいピーベリーです。収穫地はアンティグアです。情報はあまりありませんでした。焙煎はやはり深煎り(フレンチローストか)。抽出は、1番目と同様です。
とにかく豆のうちから香りがものすごくよいです。つやがあってきれい。これは、果実から(通常2つあるところが)1つの種子しかとれないピーベリーゆえでしょうか?
飲んでみると、コクがものすごい。やはりビターチョコでしょうか。しかしよく味わってみると苦味はやや強めであるが、後味はすっきり。酸味や甘味は控え目でしょうか。温度や挽きにも影響されているかもしれないので、今度は少し粗めで試してみようかと思いました。これも美味しい。

さて、3番目が現地、グアテマラで購入したものです。やはりアンティグアで北部地区のアゾテア農園AZOTEAのものです。SHB(ストリクトリー・ハード・ビーンStrictly Hard Bean)という、標高が1350m 以上で採れた上位の規格です。焙煎はやはり深煎り(フルシティローストからフレンチローストか)です。品種はわかりませんが、アラビカ種の代表のひとつ、ブルボンでしょうか。精製は、やはりウォッシュドか。

さて、果たして、飲み味は? 抽出は上記と同様です。
うーん。コクと苦味がしっかりあり、酸味や甘味はあまり感じない。これは、挽きが少し粗めでもよいかもでした。少し地味な感じがしました。

それぞれ使用したカップは、ミントンのグラスメアです。
グアテマラは、それぞれしっかりしていながら、バランスがよいですね。火山などの山裾でつくられている環境がよいゆえでしょうか。

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持ち寄りワイン会 テーマは新(しん)で中国のワイン

今回も遅まきながら、1月の持ち寄りワイン会の報告です。テーマは新年にふさわしく新(しん)でした。

私は、新しい産地(古くて新しい)として中国ワインは注目どころで、ラベルにある「賀」の文字も新年に縁起がよい、と思い中国ワインにしました。また、スペインのワインも候補だったのですが、スペイン語でsin(シン)とは無しという意味で、ここからの発想も考えていました。例えば水で、sin gasはガス無しで、対してガス入りはcon gasといいます。

今回用意したワインの中国の産地は、寧夏(ねいか)自治区賀蘭(へらん)山東麓地区
雨が極めて少なく厳しい環境なので、フィロキセラの侵入もなく、接ぎ木無しでブドウが育つところです。つまり自根のブドウ(接ぎ木無し)の栽培ということです。

ワインは、寧夏ヤンヤン国際ワイナリーの蛇龍珠(シャーロンジュウ)2013年です。アルコール度数は13%、シャーロンジュウという今や中国独自のブドウでつくられていて、これは英語で CABERNET GERNISCHT といいます。カベルネの混じったというような意味で、カベルネフランともカルメネールともいわれる、遺伝的にカベルネの複数のものが混じったところが独自に展開されたものらしいです。
購入先は、パンダワイン。このワイナリーのシャーロンジュウは、カベルネフランに近いのではないかと言われていました。

さて、飲んだ感じは、熟成したプラムその他の果実感とハーブなどスースーする清涼感がありました。渋みはこなれていて柔らかめです。おだやか、エレガントで質が高い感じでボトルも重く力を入れていることがわかります。楽しめました。

  • 寧夏ヤンヤン国際ワイナリーの蛇龍珠(シャーロンジュウ)2013年
  • 裏
  • 色合い、味わい
  • 飲んだワインが勢揃い

ワイン会は、アルザスのクレマンから始まり、泡が3つ、合計で12種類のワインで盛り上がりました。レコルタン・マニピュラン(RM)であるタルランのピノノワール100%のロゼシャンパーニュも美味しかったです。

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英国ロイヤルバレエ『ロミオとジュリエット』を観る

昨年(2023年)6月の話になりますが、NBSの主催で英国ロイヤル・バレエ団が来日し、『ロミオとジュリエット』(マクミラン版)が行われたのを観てきました。このブログではマクミラン版をとりあげていませんでしたので、前のことですが、ここで記録する次第です。1965年の初演以来、ドラマチック・バレエの傑作とされるケネス・マクミラン(1929ー1992年)の作品が本場からきらびやかに現れたのです。

今回は東京では7公演。登場したロミオとジュリエットはすべて違ったキャストで、そのメンバーがものすごくて、誰の公演を選ぶかでとても迷いました。複数観るにはお金がないですし・・・。日本人キャスト(高田茜、平野亮一)のときもあり、それも観てみたかったのですが、自分の予定が合う範囲で、ミュージカル映画『キャッツ』でのチャーミングなネコ・ヴィクトリアを演じたケニア生まれのフランチェスカ・ヘイワードのジュリエットの公演日に決めました。フランチェスカ・ヘイワードは、のちにバレエ映画の『ロミオとジュリエット』にも登場しています。
今回の公演では、ロミオが実際の恋人でもあるセザール・コラレスだったのですが、残念ながら怪我のため来日できずに交代となっていました。

美しい音楽とともに、流れるような展開、いくつかのパ・ド・ドゥ(男女2人による踊りの見せ場)の素晴らしさ。そして総勢による演劇性の秀逸さ。さすがマクミランの作品、ロイヤルバレエの代表作です。ヘイワードはここでもチャーミングでした。

  • 東京文化会館会場内
  • 来日公演のちらし
  • 英国ロイヤルオペラハウス外観
  • 英国ロイヤルオペラハウス内部
  • 豪華な客席
  • 舞台

振付:ケネス・マクミラン、音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
美術・衣裳:ニコラス・ジョージアディス、照明:ジョン・B. リード
ステージング:クリストファー・サンダース
指揮:クーン・ケッセルズ、演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
会場:東京文化会館

ジュリエット:フランチェスカ・ヘイワード、ロミオ:アレクサンダー・キャンベル
マキューシオ:ジェイムズ・ヘイ、ティボルト:ベネット・ガートサイド
ベンヴォーリオ:ベンジャミン・エラ、パリス:ニコル・エドモンド
キャピュレット公:ギャリー・エイヴィス、キャピュレット夫人:クリスティーナ・アレスティス、エスカラス(ヴェローナ大公):トーマス・モック、ロザライン:アネット・ブヴォリ、乳母:クリステン・マクナリー、僧ロレンス:フィリップ・モーズリー
モンタギュー公:フィリップ・モーズリー、モンタギュー夫人:ハンナ・グレネル
ジュリエットの友人:ソフィー・アルナット、前田紗江、シャーロット・トンキンソン、アメリア・タウンセンド、ハン・ユ、ジニヴラ・ザンボン
3人の娼婦:メーガン・グレース・ヒンキス、ミーシャ・ブラッドベリ、イザベラ・ガスパリーニ
マンドリン・ダンス:中尾太亮、ハリー・チャーチズ、チョン・ジュンヒョク、ハリソン・リー、ジャコモ・ロヴェーロ、フランシスコ・セラーノ

関連として、クランコ、シュトゥットガルトバレエについての私の記事は、こちら
ノイマイヤー、ハンブルクバレエについての私の記事は、こちら

また、英国ロイヤルオペラハウス(ロイヤルオペラ、ロイヤルバレエ)/ロンドンのコヴェント・ガーデンは、こちらから。

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「液体放射性廃棄物を海に流し続けることは許されるのか」を見る

太平洋
太平洋

遅ればせながらですが、「液体放射性廃棄物を海に流し続けることは許されるのか」(連続オンライントーク 「原発ゼロ社会への道」2024 第3回)の動画を見ました。日本社会、相変わらずすべてをなかったことにしようとしたり、マスメディア含めて一方的な報道や決めつけしかしないこの世の中で、また勇気ある人たちが立ち上がっています。福島原発からの処理汚染水・汚染処理水は、国際的にも中国だけでなく、韓国、太平洋諸国などからも問題視されています。リニア問題で、静岡県だけが抗議・問題視していると思わせる工作が、ここでも続けられているのです。

資料等が得られるところをリンクしますので、じっくりご覧ください。なお、「ALPS処理汚染水差止訴訟」の第1回口頭弁論が、来る2024年3月4日から福島地方裁判所にて始まるということです。関心を持っていきたいものです。

原子力市民委員会HP「連続オンライントーク 「原発ゼロ社会への道」2024 第3回 液体放射性廃棄物を海に流し続けることは許されるのか 開催のお知らせ」

ALPS処理汚染水差止訴訟HP

このブログでも、汚染処理水・処理汚染水のことを書いています。
また福島原発見学記録はこちら
ウクライナのチェルノブイリ博物館訪問写真などはこちらから。

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新国立劇場バレエ『ホフマン物語』を観る

新国立劇場バレエの『ホフマン物語』を観てきました。ホフマンといえば、関連作品として新国立劇場バレエにも登場した『コッペリア』がありますが、こちらはE.T.A.ホフマン(1776-1822年)の1つの物語『砂男』にヒントを得ながら、明るい喜劇として構成されたものでした(ローラン・プティ作品)。むしろ今回のバレエは、オッフェンバックのオペラと近しく、ホフマンのさらに2つの物語(『顧問官クレスペル』と『大晦日の冒険』)からの題材をも加えた3部構成を中心に全体作品を創り上げたバレエといえます。

この作品は、英国のピーター・ダレルが振付大原永子前芸術監督が2015年に新制作したものの再演です。男性の主人公ホフマンが通しで作品を貫き、場面で異なる3人の女性がそれぞれ魅力を出し、そこに姿を変えた悪魔が絡むという、多様でありながらも全体的な物語をバレエで創造するという難しさもあるように思いました。音楽は、オッフェンバックのオペラ曲のみならず他作からの転用もありとても美しいものでした(編曲がジョン・ランチベリー)

私が観た舞台の主なキャストは以下の通り。他の回も含め、贅沢な布陣でした。

 ホフマン:福岡雄大
 オリンピア:池田理沙子、アントニア:小野絢子、ジュリエッタ:柴山紗帆
 リンドルフ/スパランザーニ/ドクターミラクル/ダーパテュート:渡邊峻郁
 指揮:ポール・マーフィー 管弦楽:東京交響楽団

  • バレエ「ホフマン物語」
  • バレエ「ホフマン物語」ポスター1
  • バレエ「ホフマン物語」ポスター2
  • 新国立劇場舞台
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確定申告へ行ってきた 河津桜も

この時期、毎年行っている確定申告に特設会場まで行ってきました。このところ、家のパソコンなどからもできるようになっていますが、今回はいろいろ複雑なお金の流れがありやはり助けが必要と思われたことから会場まで足を運びました。

今回世間では、政治家の汚い不透明なお金の問題で、「確定申告ボイコット」とか職員に対して意見どころか罵倒があふれているとの報道もありましたが、私たち庶民は確定申告せざるを得ませんし、職員の責任でもありませんので粛々としてきました。前に公文書改ざんで赤木さんの死にも関わった佐川宣寿氏が国税庁長官に就いたときには、やはり批判が多かったですね。私も事後に苦情意見を伝えてきましたが、職員もそのとき批判意見を多数いただいていると言っていました。

さて、今回は昨年までと違ってかパソコン端末が極端に減らされていて、自分のスマホやタブレットなどで行うことが特に推奨されていました。それではできないし、やりにくいので会場に来ているので、受付で番号をもらったあと、自分の順番まで時間を潰し何とか始まりました。中に入ると書類チェックの後、そこそこの台数のパソコンもあり、あとはひたすら指導を受けながら入力をしていきます。今回めちゃくちゃ入力項目があったので、やはりときどきのアドバイスを受けながらの会場提出は正解でした。あまりに疲れたことや、もともと職員数が少なくなっていたこと、あまり意見を言う場がなかったことから、そのまま帰ってきてしまいました。今回もマイナンバーの入力や、自己の身分証すら一切出すこともなく、終了しました。これは端末IDを歴年利用しているからで、これがあればマイナンバー(カードも含めて)用意はいりません。
わずかながら還付金があるようで、嬉しい限りです。

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正月からのいろいろな出来事 特に懸念する2つ

正月早々いろいろな事件、事故が続いています。嫌なことです。これらは必ずしも今年になってからのことばかりではありません。根はつながっているものもあるともいえますが、きりがないので大きなもののうち2つだけとりあげます。

1つは原発です。志賀原発その他。地震によるさまざまな問題、情報隠しが相変わらず続いています。特に地震が多く、大地震もありうる日本では、原発はもう無理です。早くすべてを廃炉に向けて、停止、電力会社から国の責任へ転換するべきでしょう。
今回も、志賀原発が動いていなくて、本当によかったです。また、嫌がらせが続く中、原発の反対運動があり、珠洲原発の建設をさせなかったこと、本当に幸いでした。日本の英雄ですね。原発の問題等に関しては、私はこちらでも書いています。また、政府や利権勢力は甲状腺がんの増加も未だに無視しています。批判しているばかりでは仕方ないので、こちらはわずかですが、手術をサポートしているところに寄附を入れています。

金の世の中
金の世の中

2つ目は、政治の限りない腐敗。裏金、私物化、脱税等々です。自民党は第三者委員会を立ち上げすべて公表すべきです。また、野党の多くも意見表明しているように、企業・団体献金を早く廃止すべきです。経団連等、自分のことばかりしか考えない集団、コロナ禍でも役割を果たすどころか、大儲けしていた医師たち。これらは個人すべてを悪いと言っているのではなく、私物化、金の力で政策を左右させようとする企業・団体等に加担する人たちがよくないのです。経団連は、私の趣味の領域、例えば新国立劇場にまで入り込んでいます。今の芸術監督や運営等はすばらしいのですが、これがある以上、寄附金は基本的には入れる気持ちにはなれません。

後者にはいろいろな批判の観点がありますが、1つ、主張がわかりやすく署名活動も行っているところを紹介しておきます。「アゴラ」の記事による、「企業・団体献金を禁止することが『新しい資本主義』」などです。

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