オリーブオイルのセミナーに参加

珍しく機会があり、オリーブオイルのセミナーに参加してきました。今回のセミナーはスペインの有名なDOP産地 Montes de Toledoモンテス・ド・トレドから、DOP生産者組合の理事長さんが来日して開催されたものです。
トレドはイベリア半島の中央、マドリードの南方にあり、景観がとても豊かな地域です。

新鮮さが命のオリーブオイル。この地域独特のオリーブ品種は「コル二カブラ(山羊の角という意味で、オリーブの実の先がとがっているところからきた)」です。これがこの地域に適しているということで、今回のテイスティングもこれが中心。なお、他にもアラゴンなどスペインの北の方の品種である「エムペルトレ」。またアンダルシアなどスペインで最も多い「ピクアル」、さらにイタリアの品種である「コラティーナ」など4つの品種の違いを楽しむことができました。すべてトレドで生産されたものです。

香りや味わいの違いはなかなか表現しにくいですが、コル二カブラは、フレッシュでハーブや柑橘系の味わいであとから苦みもくる感じでした。エムペルトレは、さわやかでまろやかな味わいです。ピクアルは、フルーツやねっとりさを感じ、苦みや辛みは強くはないがけっこう残るようです。コラティーナは、まろやかさわやかながら、じっくり奥からくるような感じで全体としてけっこうしっかりしていました。表現はともかく、違いを意識はできました。

  • 4種類のオリーブオイルと炭酸水
  • 4種類をテイスティング
  • それぞれ違いが

こちらの主催や、オリーブオイルについての情報を発信しているのは「日本オリーブオイルソムリエ協会」です。

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京セラ美術館で「MUCA展」を観てきた

現在東京では、20~21世紀のアーバンアート・現代アートを集めているMUCAを紹介する美術展が開催されています。そういえば、昨年すでに先行して京都で観ていましたので簡単に紹介しておきます。
MUCA(Museum of Urban and Contemporary Art)はドイツのミュンヘンにある美術館で、2016年にクリスチャンとステファニー・ウッツによって開館されものです。名前の通り、アーバン・アートと現代アートに特化した美術館です。日本では、新しいアートを観る機会も少ないので、興味を持って行ってきました。面白いですが、一方よくわからない面もありますね。

  • 京セラ美術館
  • 10人の作品を集めた
  • バンクシー『少女と風船』2004年
  • バンクシー『アリエル』2017年
  • リチャード・ハンブルトン『ファイブ・シャドウズ』2005年
  • バリー・マッギー『無題』
  • オス・ジェメオス『リーナ』2010年
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GINZA SKY WALK 2024で、高速道路の上を歩いてきた

5月の連休中に「GINZA SKY WALK 2024」という催しがあり、その間歩行者に開放された高速道路空間を歩いてきました。今年で2回目のイベントということです。新橋・銀座・有楽町・京橋を結んでいるKK線(東京高速道路、約2km)は、実は首都高速道路とはつながっていますが別のものです。日本橋周辺の首都高速道路を現状から地下にすることに伴い、道路構成が変わり、KK線についてはその上部空間を歩行者中心の緑もある公共空間として廃止・再生を行うという計画があります。全体の完成は2035年頃のようです。

未来を先取りするようなイベントに私が参加したのは無料の日中に行われた空中?散歩です。ほかに朝や夜には有料のイベントがあったようです。いつもとは違った目線で、新橋・銀座・有楽町・京橋の街を感じることができました。完成はまだまだ先のことですね。

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持ち寄りワイン会、テーマは出逢い メキシコのワインを

3月の持ち寄りワイン会の報告です。今回のテーマは、「出逢い」ということで、さてどのようなワインが集まるかが楽しみでした。いつもかぶらないのが常のワイン会ですが、今回は、個々の種類ではかぶらなかったものの、なぜか赤ワインが多かったです。泡はなし。白、ロゼが各1本ずつ。参加者が出逢いに思い浮かぶものは、濃いということなのでしょうか、との声があがっていました。

私の初めて意識したワインの出逢いということなら、白、それもドイツのリースリングなどかもしれませんが、今回は直近で中米旅行が決まっていた時期から、メキシコのワインを「出逢い」として持ち込もうと考えていたため、こうなりました。メキシコシティーの空港で購入したものです。初めのイメージでは、前にキューバに行ったときにも経由していた空港内免税店で見かけていて、買っていたカーサ・マデロ。実は、アメリカ大陸で最古のワイン造りはメキシコらしいのですが、このカーサ・マデロは1597年設立の最古のワイナリーということです。これは、日本ではサッポロ(ビール)も一部輸入しているところですが、その上位の3Vなどを今回も探していました。

ところが今回、帰りに空港内を何カ所も探してみたのですが、このワイナリーのものがない。ついでにテキーラもちょっと覗いてみましたが、それもけっこう決まったものしかないような。コロナ禍以前とは感じが変わっていましたね。もしくは空港内の店はスペースが限られているので、その時代の流行というか、売り込みというかで生産者・銘柄等が変わるのでしょう。
ということで、あったもののうち、一番高級そうなものを選びました。1928年設立のラセットのワインは少しあったのですが、メキシコには多いイタリア系のものは避けました。
テーマにひきつけていえば、私の旅での出逢い、ヨーロッパ人の北米でのブドウとの出逢い、ということで。

今回、出逢ったワインは、2013年設立?のメキシコ中部のグアナファトのワイナリー、Cuna de Tierra クーナ・デ・ティェラのものでした。この中でよさそうな赤ワインを2本買い、この日に持って行ったのはより上のものです。重い。Pago de Vega(うまく訳せませんが、土地からのご褒美、みたいなイメージでしょうか??)、いろいろ受賞をしているもののようですが、それのさらに生産限定品であるGran Pago de Vega です。

造りは、スペインのレゼルバ・グランレゼルバの考え方に近いような、50ヶ月熟成(うち24ヶ月はフレンチオークの新樽熟成)、2018年。アルコールは13.5%。生産本数1020本のうちのナンバー355でした。品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルローで、年によってシラーも入っているようです。。
香りや飲んだ感じは、プラムや黒系果実とスパイス、やや甘やかなのは、熟成の年月と樽から来るものでしょうか。渋みはもちろんありますが、こなれていました。そして、ややさわやかなハーブ感は、カベルネ・フランからなのか、アメリカワインのどっしりというより、まろやかさを感じさせるものでした。けっこうエレガントなワインでした。

今回、持ち寄りワイン会の会場は、人気店のため混み合っていたり、他のお客さんと独立した座席でないこともあり、ワインの集合写真はうまく撮れませんでしたが、雰囲気だけ載せておきます。濃い赤ワインが多かったワイン会でした。

  • Gran Pago de Vega
  • Gran Pago de Vega


さらに、私が前に飲んだ、カーサ・マデロやラセットモンテ・シャニックのワインの写真も載せておきます。

  • カーサ・マデロ 3V
  • カベルネ、メルロー、テンプラニーニョ
  • モンテ・シャニック
  • モンテ・シャニックのグラン・リカルド
  • 売り場に勢揃い
  • ラセットやカーサ・マデロも
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中米のチョコレート カカオニブとカカオティーを食す

中米は、コーヒー産地であるだけではなく、チョコレート(カカオ)の産地でもあります。コーヒー産地は、赤道をはさんで南北25度、つまり北緯25度から南緯25度の間にあるところが多いです(コーヒーベルト)。ちなみにワインの産地(ワインベルト)は北緯30~50度、南緯20~40度といわれています。近年気候変動等で変化はしていますが。
そして、チョコレート(カカオ)の産地(カカオベルト)は、赤道をはさんで、北緯20度から南緯20度くらいで、コーヒーと重なるところがあります。生産量からいうとアフリカ(ガーナやコトージボワールなど)が圧倒的ですが、量的に少なくとも、中米などのカカオは質が高いものがあります。もちろん、もともと南米含めてカカオの原産地であります。

ということで、中米旅行では、コスタリカなどのチョコレートも買って食べたりしていました。こちらも美味しかったです。ちなみに、グアテマラのアンティグアからのローストしたカカオニブは、甘みはなく、苦みがあり、ポリポリ食べられるものです。ポリフェノールが満載の健康的な食べものです。食べ過ぎには注意しましょう。
カカオ(チョコレート)ティーは、ハスク自体はチョコレートの香りがかなり立ちますが、1カップに1ティースプーンで煎れた飲み物自体は、あっさりとしてやさしい味わいでした。こちらもコスタリカのものです。

カップは、レノックスのチューダーです。

  • カカオ100%のチョコレート
  • パッケージの裏
  • 内部にも記載がある
  • 甘くなくしっかりした味わいでした
  • ローストしたカカオニブ
  • ラベル
  • カカオニブ このまま食べられる
  • カカオティー
  • 表示
  • パッケージの裏側
  • このカオハスクを湯で煎れる
  • カカオティー
  • レノックスのチューダー

なお、チョコレートやココアの原料のカカオはアオイ科の常緑樹で、カカオの果実(カカオポッド)の内部に多くのカカオ豆(種子)があり、製造過程で取り除く外側の種皮がカカオハスク内部の胚乳(カカオニブ)を、すり潰してチョコレートやココアを作っていきます。

詳しくは、hello,Chocolate などのページがよいでしょうか。

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リニア工事の遅れはすでにわかっていた


リニアを望むというポスター
リニアを望むというポスター

4月下旬にリニア関係で、緊急オンラインセミナー「リニア工事の遅れの真実」という催しがあり、私も参加しました。オンラインですが、だいたい100名くらいの参加者だったでしょうか。

その後、集約もありましたが、転載や紹介などどこまで許されているかが定かではなかったです。そこで、当日講演したうちのひとり、フリージャーナリストの樫田秀樹さんのX(旧ツイッター)では、資料がすでに公開されていますので、こちらを紹介しておきます。これは特ダネでもなく、普通に調べたり、工事にかかる年数を算数(足し算・引き算)していけば誰でもわかることである、とは樫田さんの弁です。

静岡県以外でも未だに工事未着工や何と未契約のところとか、何カ所もあるのです。大阪万博みたい。これから10年以上かかるところもあり、そもそも残土の問題やシールドマシンやその他さまざまな課題があり、これってそもそも名古屋まで(すでに分かっていたのにようやくJR東海が認めた)2034年以降でさえ開通しないのではと思わされます。いろんな問題が解決したとしても、遅れ遅れで(ほとんどが地下なので)トンネルだけできても、それが「遺産」になるだけで終了とか、笑い話では済まされない、まさに壮大な無駄。辺野古とかと同じでしょうか。無理なことをメンツしかないで、お金だけ使って終了・・・。まだこちらは、財政投融資が入っているとはいえ税金ではなく、JR東海の事業なのが救いとはいえましょう。しかしポストコロナで、優良な経営のJR東海でさえ厳しい環境ということは否めませんし、国全体で見ても莫大な電気を使う事業は今どきのことではないでしょう。

大手メディアや関係自治体も、必ずしも悪意ではなく、基本的なことさえ自分から情報をとりにいっていなかったようで、今さらながら、樫田さんに聞いたり自分で調べ直しているようです。また日本の劣化事案ですね。

追加 静岡県知事選挙も始まりましたが、リニアの問題・自然破壊のことはメディアでもようやく出始めましたね。まずは、岐阜県での地下水位等の低下ですね。

朝日新聞20240515リニア工事原因か、岐阜・瑞浪で水位低下 JR東海、14カ所で確認

読売新聞20240515リニアのトンネル工事影響か、岐阜・瑞浪市で井戸やため池14か所で水位低下…水が枯れた場所も

さらに追加 静岡県知事選も終わりました。YouTubeで樫田さんがゲストになっているラジオ番組がありましたので紹介しておきます。

[大竹まことゴールデンラジオ]「リニアはなぜ失敗したか」【樫田秀樹】2024年5月27日です。

[大竹まことゴールデンラジオ]「リニアはなぜ失敗したか」【樫田秀樹】2024年5月27日
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キウイフルーツ ルビーもあった

青果店で見つけました。キウイフルーツは果肉の色が緑色とゴールドと思っていましたが、ルビー(赤色)もありましたので、ゼスプリHPで調べてみると、うーん新しいのかな。また、これは期間限定で、4月下旬から5月下旬らしいので、食べるのは今のうちですね。

早速食べてみました。美味しいし、色合いもいいですね。ビタミンCやカリウムが他のキウイよりもやや多めですが、他の栄養素についても果肉によって微妙に異なるのですね。上手に利用したいものです。

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宇都宮美術館『イヴ・ネッツハマー』展を観る

宇都宮に行ったついでというか、そもそもこの美術展があったのも行った要因のひとつだったのですが、宇都宮美術館『イヴ・ネッツハマー~ささめく葉は空気の言問い』を観てきました。イヴ・ネッツハマー(1970- )スイスの現代美術を代表する作家で、独特な映像作品やインスタレーション(制約のないメディアやオブジェなどにより、空間全体を体験させるような表現手法)が持ち味なようですが、私はあまり知りませんでした。

本当の意味での現代美術をあまり観る機会が少ない日本、またとりわけインスタレーションについては、展示期間だけの一時的な設置のものがほとんどで、作品は設置場所に固有なものが多い、ということからも一期一会を求めて行ったということで、期待がありました。また、展示は、過去に評価を得た映像作品だけでなく、大谷石採掘場がある宇都宮との出会いから生まれた現地での新作インスタレーション等も含んでいました。単館企画です。

美術館までのバス便の少なさや次の予定もあり、滞在時間は限られていましたが十分刺激的でした。特にインスタレーションは展示室全体を使った大がかりなもので、竹を使った装置であり、加えて映像や個別のオブジェも含む壮大な作品でした。「鹿威し」が思い起こされるように、3箇所だっかの天井から吊された竹の動きから生まれる接触音が微妙で面白かったです。
映像作品は、4本。長いものが2本もあり、すべては見られませんでしたが、水、顔のない人物など、深層に潜り込むような独特な世界がくせになりそうでした。常設展は休止中でしたが、貴重な機会に出会えてうれしかったです。

開催期間は、2024年3月10日[日]~ 5月12日[日]です。
イヴ・ネッツハマー のサイトは、こちら

過去に撮った宇都宮の大谷石関係のものも少しあげておきましょう。大谷資料館地下採石場跡、カトリック松が峰教会(スイスの建築家マックス・ヒンデル設計のロマネスク・リヴァイバル建築。大谷石が使われている。ヒンデルは函館のトラスピチヌ修道院の再建も行っている。)

私の函館の情報は、こちら

  • 大谷資料館
  • 採石場
  • 採石場、構内坑内
  • カトリック松が峰教会
  • 大谷石を使った現存の最大級の建築
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中伊豆ワイナリー訪問

中伊豆の修善寺にまた行ってきました。今回は、修善寺温泉ではなく、ほかのところを訪ねました。気になっていた、中伊豆ワイナリーにも行きました。

修善寺駅から本数は多くはありませんが、ワイナリーやホテルへの送迎バスが出ていますので、これを利用しての往復です。自分で自由に見学ができました。途中まで雨が降っていたのですが、環境は素晴らしいです。広いブドウ畑も外側からみることはできます。品種が変わることがあるようですが、畑ごとの案内も出ていました。

中伊豆ワイナリーは、シダックス創業者の志太勤さんが自ら作ったものですが、現在は総合的なリゾート施設になっています。コレクションセラーでは、「オーパスワン」や、フランスでフィロキセラが流行る1870年代の前の「プレ・フィロキセラコレクション」なども見ることができました。残念ながら、レストランは利用する時間がありませんでしたが、カウンターにて有料試飲(20mL100円から200円程度)を3種選び試してみました。好みでいうと、特にプティ・ヴェルド2019がしっかりしていて、かつ渋すぎないよい味わいでした。試したのは、写真の右から「伊豆ソーヴィニヨン・ブラン2023」「伊豆プティ・ヴェルド2019」「伊豆シンフォニーレッドプレミアム2019」(プティ・ヴェルド59%、カベルネ・ソーヴィニヨン21%、メルロー20%)でした。

  • バスにて送迎
  • 案内看板
  • 施設の入り口
  • シャトーT.S
  • 広い畑
  • ぶどう畑MAP
  • 畑のようす
  • 雨よけがある
  • グラッパの丘 バーベキュー
  • グラッパの写真
  • コレクションセラー
  • ブライダルサロンにもコレクションが
  • テイスティングコーナー
  • 赤ワインは2つ
  • 赤2つと白1つを試飲
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中米のコーヒーを飲む その2 ニカラグア、コスタリカ、パナマ

今回は、グアテマラ以外のコーヒーをとりあげます。国別で、あと3つ買ってきました。こちらの3つは前回と異なり、すべて中煎り(ミディアムロースト)でした。飲み方は前回同様。

1番は、ニカラグア。やはり火山が多いです。ラ・エスメラルダ(農園?)、ヒノテガ地方の1200m以上の標高のものです。マイクロロテ・エスメラルダとありますので、特別なロットの生産品。品種はカトゥーラとカトゥアイ。製法はウォッシュドでしょう。

香りはとても穏やか、やさしい感じ。味わいも、まろやかで、酸味がほどよくあり美味しい。
やや粗挽きで試しても、同様。まろやか、酸味がほどよい。滋味があふれる感じ。香りはそれほどでもないが、素朴な味わいがよいです。

2番目は、コスタリカ。これはスペシャルティコーヒーでエル・アルト農園のもの。標高が2000m前後です。モンテ・コペイというマイクロミルで生産処理した特別なもので、品種はカトゥーラ、精製はハ二ーです。ハニーとは、乾燥の時、ウォッシュドと異なり、コーヒーチェリーの表面だけをはがし、粘液質(ミューシレージ)を残したまま乾かすもので、粘液質の独特な香りや味わいを生かす方法といえます。

香りは、弱めのチョコレートと軽い甘さが漂う感じ。飲んでみると、コクがあり、ほどよい酸味が心地よい。苦みはあまりなくまろやか。後味はすっきり抜ける感じと酸味については余韻がありそれが両立しているような感じ。なかなかよいですね。

最後にパナマからのゲイシャ(ゲシャ)です。今回コーヒー豆の購入については、もともとパナマのゲイシャだけは高価でも何とか現地で手に入れてきたかったのです。空港や街中でなく、事業も行っているガイドさんから購入することができました。Caffino Realというブランド。詳しい情報はわかりませんが、パナマのボルカン地域のジャンソン農園、1,350~1,700mの標高のものでしょう。

ゲイシャは、日本の芸者とは関係なく、エチオピアのゲシャという地域で自生していたことから名付けられたのですが、病気に弱く収穫量が少ない、栽培が難しいといわれています。中米のコスタリカ、そしてパナマで花開いた品種です。

比べてみるとわかるといわれていましたが、香りが特によく、じっとり来るような感じと、シトラスのような果実があふれるところが、他を圧倒するような印象でしょうか。
飲んでみると、とてもまろやか、酸味と苦みのバランスがよいし、酸味が穏やかながらしっかり奥からわきあがる。苦みもやさしい、突出していないが、じんわりくる美味しさ、やさしい花の香りもあり、繊細、エレガントなことも分かったような気がしました。
袋から出した豆を缶に入れておいてから再び嗅いでみると、少しの酸味と甘いフルーツのような香りがさらに豆からわき出てきたのが、これかな、と。

今回、コーヒーカップはレノックスのウインドソングです。

コーヒーの知識の概略の把握には、例えば、UCCのHPなどがあります。

植物としてのコーヒー(アカネ科です)、栽培地の写真も紹介しておきます。コーヒーの乾燥の様子や果実と種子の例もとりあげます。

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