今回も遅まきながら、1月の持ち寄りワイン会の報告です。テーマは新年にふさわしく新(しん)でした。
私は、新しい産地(古くて新しい)として中国ワインは注目どころで、ラベルにある「賀」の文字も新年に縁起がよい、と思い中国ワインにしました。また、スペインのワインも候補だったのですが、スペイン語でsin(シン)とは無しという意味で、ここからの発想も考えていました。例えば水で、sin gasはガス無しで、対してガス入りはcon gasといいます。
今回用意したワインの中国の産地は、寧夏(ねいか)自治区賀蘭(へらん)山東麓地区で
雨が極めて少なく厳しい環境なので、フィロキセラの侵入もなく、接ぎ木無しでブドウが育つところです。つまり自根のブドウ(接ぎ木無し)の栽培ということです。
ワインは、寧夏ヤンヤン国際ワイナリーの蛇龍珠(シャーロンジュウ)2013年です。アルコール度数は13%、シャーロンジュウという今や中国独自のブドウでつくられていて、これは英語で CABERNET GERNISCHT といいます。カベルネの混じったというような意味で、カベルネフランともカルメネールともいわれる、遺伝的にカベルネの複数のものが混じったところが独自に展開されたものらしいです。
購入先は、パンダワイン。このワイナリーのシャーロンジュウは、カベルネフランに近いのではないかと言われていました。
さて、飲んだ感じは、熟成したプラムその他の果実感とハーブなどスースーする清涼感がありました。渋みはこなれていて柔らかめです。おだやか、エレガントで質が高い感じでボトルも重く力を入れていることがわかります。楽しめました。
ワイン会は、アルザスのクレマンから始まり、泡が3つ、合計で12種類のワインで盛り上がりました。レコルタン・マニピュラン(RM)であるタルランのピノノワール100%のロゼシャンパーニュも美味しかったです。