リニア訴訟中間判決

12月1日に、JR東海のリニア計画を認めた国に対して認可の取り消しを求めた訴訟における中間判決が出されました。今回は私もそのひとりである原告に対して、原告の適格性のみをあらかじめ判断するもので、原告団は審議がまだ十分なされていないなかで、このような中間判決を出すこと自体にも反対していましたが、強行されました。なお、判決は裁判長が途中で代わったことで、古田孝夫裁判長が出すはずだった判決を、後任の市原義孝裁判長が代読したものです。

結果は、現在の原告781名のうち532名の原告適格を否定するもので、争点を個人的な利害のみに矮小化して訴訟を簡素化しようとする不当なものでした。南アルプスなどの自然破壊や乗客の安全性を訴えたことなどを否定するものです。工事認可によって個別の権利や利益が実際に侵害されたか、その恐れがある場合だけで判断したようです。原告の居住都県等で結果が分かれ、また神奈川県内でも川崎市の原告は全員適格とする(工事で生じる汚染水が相模川およびその支流の河川に流入する問題などで)一方、相模原市の原告では不適格とするなど、がありました。

今後は、不適格となった原告の控訴及び適格とされた原告における裁判の継続があります。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
カテゴリー: 社会問題 パーマリンク