英国ロイヤルバレエ『ロミオとジュリエット』を観る

昨年(2023年)6月の話になりますが、NBSの主催で英国ロイヤル・バレエ団が来日し、『ロミオとジュリエット』(マクミラン版)が行われたのを観てきました。このブログではマクミラン版をとりあげていませんでしたので、前のことですが、ここで記録する次第です。1965年の初演以来、ドラマチック・バレエの傑作とされるケネス・マクミラン(1929ー1992年)の作品が本場からきらびやかに現れたのです。

今回は東京では7公演。登場したロミオとジュリエットはすべて違ったキャストで、そのメンバーがものすごくて、誰の公演を選ぶかでとても迷いました。複数観るにはお金がないですし・・・。日本人キャスト(高田茜、平野亮一)のときもあり、それも観てみたかったのですが、自分の予定が合う範囲で、ミュージカル映画『キャッツ』でのチャーミングなネコ・ヴィクトリアを演じたケニア生まれのフランチェスカ・ヘイワードのジュリエットの公演日に決めました。フランチェスカ・ヘイワードは、のちにバレエ映画の『ロミオとジュリエット』にも登場しています。
今回の公演では、ロミオが実際の恋人でもあるセザール・コラレスだったのですが、残念ながら怪我のため来日できずに交代となっていました。

美しい音楽とともに、流れるような展開、いくつかのパ・ド・ドゥ(男女2人による踊りの見せ場)の素晴らしさ。そして総勢による演劇性の秀逸さ。さすがマクミランの作品、ロイヤルバレエの代表作です。ヘイワードはここでもチャーミングでした。

  • 東京文化会館会場内
  • 来日公演のちらし
  • 英国ロイヤルオペラハウス外観
  • 英国ロイヤルオペラハウス内部
  • 豪華な客席
  • 舞台

振付:ケネス・マクミラン、音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
美術・衣裳:ニコラス・ジョージアディス、照明:ジョン・B. リード
ステージング:クリストファー・サンダース
指揮:クーン・ケッセルズ、演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
会場:東京文化会館

ジュリエット:フランチェスカ・ヘイワード、ロミオ:アレクサンダー・キャンベル
マキューシオ:ジェイムズ・ヘイ、ティボルト:ベネット・ガートサイド
ベンヴォーリオ:ベンジャミン・エラ、パリス:ニコル・エドモンド
キャピュレット公:ギャリー・エイヴィス、キャピュレット夫人:クリスティーナ・アレスティス、エスカラス(ヴェローナ大公):トーマス・モック、ロザライン:アネット・ブヴォリ、乳母:クリステン・マクナリー、僧ロレンス:フィリップ・モーズリー
モンタギュー公:フィリップ・モーズリー、モンタギュー夫人:ハンナ・グレネル
ジュリエットの友人:ソフィー・アルナット、前田紗江、シャーロット・トンキンソン、アメリア・タウンセンド、ハン・ユ、ジニヴラ・ザンボン
3人の娼婦:メーガン・グレース・ヒンキス、ミーシャ・ブラッドベリ、イザベラ・ガスパリーニ
マンドリン・ダンス:中尾太亮、ハリー・チャーチズ、チョン・ジュンヒョク、ハリソン・リー、ジャコモ・ロヴェーロ、フランシスコ・セラーノ

関連として、クランコ、シュトゥットガルトバレエについての私の記事は、こちら
ノイマイヤー、ハンブルクバレエについての私の記事は、こちら

また、英国ロイヤルオペラハウス(ロイヤルオペラ、ロイヤルバレエ)/ロンドンのコヴェント・ガーデンは、こちらから。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
カテゴリー: , シアター, 文化, ヨーロッパ パーマリンク