持ち込みワインで食事を楽しむ シャトー・ピュイゲローなど

少人数で持ち込みワイン会をしました。今回、私が持ち込んだものは、以前の「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド」「リシュブール」以来の『神の雫』つながりのものでした。
それは、ボルドーの右岸/コート・ド・フラン地区のコストパフォーマンスがよいもので、「シャトー・ピュイゲロー2005」です。シャトー・ル・パンなどの一流シャトーを所有している名門ティエンポン家の一族が所有するものということです。このワインについては、2000年代のものが高評価を得て、『神の雫』では第7巻(亜樹直:作、オキモト・シュウ:画、講談社)に2001年ヴィンテージのものが登場していました。そこでは「セピア色の思い出みたいなノスタルジーが溢れているワイン」と表現されていました。このワインは、現在でも新しいものは2000円から3000円台で購入できます。

今回の食事は、渋谷の「ネオビストロシナプス」でした。フレンチです。
さて、まずはシャンパーニュ/モエ・エ・シャンドン(モエアンペリアル)で乾杯。安定した美味しさです。前菜など食も進みます。そして、2本目がシャトー・ピュイゲローです。コルクが乾燥しすぎてぼろぼろになってしまいましたが、丁寧に処理していただきました。ありがとうございます。
2005年から現在の2022年、17年経っています。このような評価は高いものの低価格のワインはどう変化するのか、ということが今回の実験的テーマともいえるものでしたが、2005年はボルドーのビックヴィンテージなので、もっているといいなと願いつつ、はたして結果は?

うーん、濃厚な色で古めかしさはまだなかったです。しかしグラスに鼻を近づけると、初めには酸化熟成なのか、たまりのような熟成香がありました。やはり古酒の領域か。でもこれはすぐに気にならなくなり、黒系の果実やスパイスを感じるようになりました。全体的な印象としては、タンニンはまろやかながらとても豊潤、静かで自己主張が強くはないものの、濃厚なワインでした。しっかりした料理とは合いましたね。アルコール度数は14%だったと思います。品種は、複数情報がありますが、メルローが多く、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フラン、そしてマルベックが少し入っていると思います。保存の仕方は十分とはいえませんでしたが、さすが2005年、ポテンシャルはありました。貴重な経験でした。こだわりの美味しい食事と楽しいひとときを持つことができました。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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