話は昨年(2021年)のことですが、私が持っていた「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド 2003年」が、そろそろ飲み頃を過ぎてしまうか? ということもあって、少人数で持ち込みワインの食事会をしました。このシャトーは、ジロンド川の左岸メドック地区(ポイヤック村)のグランクリュ1級のシャトー・ラトゥールの隣に位置していて、1級に近いという評価の「スーパーセカンド」と言われています。これも過去に『神の雫』の影響もあって持っていたものです。
そして仲間がもう1本持ち込んだのは、シャンパーニュの雄であり「クリスタル」が有名なルイ・ロデレールの新しめのスタンダード・キュヴェである「コレクション242」です。242とは、ルイ・ロデレールが1776年の創業以来行ってきた242回目のアッサンブラージュを表しているそうです。ロデレールグループは、各地のシャトーを傘下に入れているということで、シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドも2007年からその一門です。今回のヴィンテージは2003年でありますが。
食事の場所は、神田のカジュアルフレンチ「ガーブ ピンティーノ」でした。このときは仲間が、とある資格試験に合格したとあって、お店も粋な計らいをしてくれました。食事も美味しかったです。ただここは照明がかなり暗く、写真は上手くとれなかったです。
さて、シャンパーニュですが、これは繊細というより、けっこう豊潤でしたね。
ラランドは落ち着いていて少し開きが遅いようでしたが、じっくりと豊かな香りがあがってきます。各種の黒い果実、スパイス、黒こしょう、甘草(リコリス)。まろやかでタンニンの渋みはこなれた感じ、そして熟成した果実感と穏やかな酸味のバランスがよいです。エレガントな味わいでした。
ゆっくりした食事とともに、豊かなひとときを過ごしました。