少しずつ、美術館・博物館、展示がオープンし始めました。ほとんどが、予約をした上での入場です。早速、気になっていた、横浜駅東側すぐのアソビルで再開した「バンクシー展 天才か反逆者か」に行ってきました。平日1,800円、土日2,000円はやや高いですが、一度はバンクシーをまとめて観ていろいろ感じて、考えてみたかったです。
2018年からモスクワ、サンクトペテルブルク、マドリード、リスボン、香港の5つの都市を回って日本にやって来た巡回展ということで、複数の個人コレクターによる協力のもと、オリジナル作品や版画、オブジェクトと写真、スクリーンでのマルチメディア上演、インスタレーション(設置。空間を全体として鑑賞させる手法)等を駆使して、バンクシー像を伝えています。プロデュースは、アレクサンダー・ナチケビア氏によるものです。
正体が不明なアーティスト、バンクシーは英国を拠点にしている、ということすら知りませんでしたが、もともと私のイメージは、反抗心が強く、かつしゃれた作品をつくるな、というものでした。それは鑑賞・体験後も変わりませんが、さらに作品も行動も幅が広い人だなと認識しました。
会場は、写真取り放題、行った日はけっこう余裕で観ることができたということで、いくつか展示を紹介しましたが、さらにリンクも張っておきます。その前に、有名なもうひとつを載せます。
さらに、バンクシーの印象に残った言葉も引用します。「世界最大の犯罪は、規則を破る者によってではなく、規則に従う者によって犯される。命令に従って爆弾を投下し、村で虐殺を行うのは人間なのである」 バンクシー『ウォール・アンド・ピース』より (バンクシー展カタログより転載、ただし2行目後者の もの→者としました) 実は、これはいろいろなことに応用できる深い言葉であると思いました。上の作品もそうですが、今の世界の状況、日本の状況にも当てはめることができると考えます。