東京バレエ団 上野水香オン・ステージを観る

東京バレエ団の特別公演「上野水香オン・ステージ」を、上野の東京文化会館で観てきました。上野さんもすでに大ベテランなのですね。相変わらずの姿、動きが素晴らしいです。
公演が3回あるなかで、私が行ったのは、以下の演目のときでした。


上野さんの『ボレロ』はかなり前に1回観ていて、今回2回目です。ボレロといえばアルゼンチン出身のジョルジュ・ドン(1947-1992年)が有名でしょう。映画『愛と哀しみのボレロ』でバレエを知らない人にも存在感を高めました。また女性ダンサーではフランス生まれのシルヴィ・ギエム(1965年-)が有名ですが、このボレロを踊ることができるのは、日本人女性では上野さんだけらしいです。ダンサーの身体、精神が試される作品ですね。

第1部
「白鳥の湖」第2章より(レフ・イワーノフ:振付、チャイコフスキー:音楽)
  上野水香、柄本弾(マルセロ・ゴメスの筋肉傷害のため交代)、ほか
「小さな死」(イリ・キリアン:振付、モーツァルト:音楽)
  工桃子ー山下湧吾、安西くるみー海田一成、加藤くるみー大塚卓、
  長谷川琴音ー宮川新太、平本菜子ー岡崎司、中川美雪ー生方隆之介
  
第2部
「シャブリエ・ダンス」(ローラン・プティ:振付、シャブリエ:音楽)
  上野水香、柄本弾、政本絵美、ブラウリオ・アルバレス
「パキータ」より(マリウス・プティパ:振付、ミンクス:音楽)
  涌田美紀、秋元康臣、ほか
「チーク・トゥ・チーク」(ローラン・プティ:振付、バーリン:音楽)
  上野水香、マルセロ・ゴメス

第3部
「ボレロ」(モーリス・ベジャール:振付、ラヴェル:音楽)
  上野水香、樋口祐輝、和田康佑、玉川貴博、岡崎司、ほか
   (東京文化会館 特別録音テープ使用)

ざっと感想をいいますと、「白鳥の湖」は2章の代表的なところを楽しめました。「小さな死」はなかなか気に入りました。剣を扱い難しそうだなと思いつつ、男女の生き生きとした姿がよいモダンで印象的な作品でした。「シャブリエ・ダンス」は、古典的なところにおしゃれが加わったような感じ。「パキータ」は、プリンシパルの涌田さんが可愛らしく一生懸命が伝わってきました。「チーク・トゥ・チーク」は、モダンでしゃれていましたが、ややおとなしめでしたね。
そして最後に「ボレロ」。暗闇の中からだんだん現れる赤く丸い舞台と周りを固める多数の男性。上野さんの踊りがしなやかでダイナミックでした。
全体としてもまとまりのある作品の集まりでした。

帰り際に運営のNBS(公益財団法人日本舞台芸術振興会)に確認して帰りました。イベント割には参加していないようです。いいね!

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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