昨年2022年10月下旬に、演出・振付がひと味違っていて、めったに観ることができないアメリカのバレエ団の「白鳥の湖」が観られる(初来日)ということから、チケットを購入して観てきました。ヒューストンバレエ団です。ここは調べてみると、環境がとてもよく、日本人も多い、アメリカでもアメリカン・バレエ・シアター、ニューヨーク・シティ・バレエ、サンフランシスコ・バレエなどと並ぶバレエ団ということです。日本人プリンシパルの加治屋百合子さんなどが、いろいろ紹介の映像でも発言されています。今回は、映画『ブラックスワン』でも有名になったサラ・レインさんの日を選びました。
会場は上野の東京文化会館。今回はチケット代金の節約もあって4階席かつ横の方。けっこう視界が途切れました。内容については、うーん、これはまったく違うぞ。振付違いは、「ロメオとジュリエット」で極めて多様で、「白鳥の湖」でももちろんかなりあるのですが、ある種マイナーチェンジともいえ、そのようななかこれはかなり別物でしたね。
白鳥の湖といえば、オデット/オディールとジークフリート王子がもちろん中心であるほか、白鳥の群舞が印象的な作品ですが、この作品は男性の群舞もあります。つまり、第1幕に男性グループダンスによるダイナミックな踊りが入っているのです。また、白鳥の衣装が人間であるときと白鳥に変わっていることの区別をしていることも興味深いです。少し複雑ですね。これは芸術監督のスタントン・ウェルチさんが振付けたもので、全体としてもとても特徴ある印象に残る作品でした。
指揮者は、ジョナサン・マクフィー、演奏は、シアターオーケストラトーキョーでした。
オディット/オディール:サラ・レイン、ジークフリート王子:吉山シャールルイ・アンドレ、ロットバルト:クリストファー・クーマー
アメリカのニューヨーク・シティ・バレエについては前に観劇の記事を書きました。