そごう美術館「オールドノリタケ」展を観る

以前に書いた記事・横浜の「みらい美術館」に行った際には、横浜駅の東口・そごう百貨店の6階にある「そごう美術館」にも寄ってきました。ここで行われていたのが、「オールドノリタケ 若林コレクション~アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン 」展です。すでに10月16日で終了していますが、記録しておきます。この展示は、茨城、石川、兵庫での展示を経て、横浜が最後のものです。

オールドノリタケとは、「名古屋を拠点とする株式会社ノリタケカンパニーリミテドのルーツ、森村組および日本陶器によって、明治中期から第二次世界大戦期にかけて製作・販売・輸出された陶磁器」をいいます(『展覧会』カタログより)。
オールドノリタケの主要コレクションのなかでも若林コレクション(若林経子さんによるもの)は代表的なもののひとつということで、今回はそこから陶磁器やデザイン画を含む約250件が集結していました。展示は、「モチーフ」、「スタイル」、「テクニック」、「ファンクション」の4つの観点から構成されていて、いろんな種類の作品群を楽しむことができました。

感想を言いますと、全体として、その多様さに驚き、技術を尽くした芸術作品ともいえるものが多いということと、正直、反面若干の古さを感じました。デザインには好みのものがあったり、光りものが好きなのでラスター彩は気に入っているものの、やはり個人的には陶磁器は使用を前提とした美を求めたいのです。見てすごいなという感想は多くありましたが、使用したい、所有したいという観点からはどうかなと思いました。また、このところ洋食器をいろいろ見ているせいか、白い生地については思いのほか”白くない”ものが多いように思いました。
解説を読むと、若林コレクションは、実用的なディナーウェアではない、装飾性重視のファンシーウェアが中心ということでしたので、いろいろ納得でした。

作品群はじっくり鑑賞ができました。写真は撮れませんでしたが、最後のテーブルウエアのところのみ可でしたので、載せておきます。

また、私の持っているオールドノリタケ?を1点紹介しておきましょう。これは使用感が強いですが、面白い形と可愛さから、気になってつい購入してしまったものです。年代の資料がわからなくなってしまいましたが、1920年代ころだったかと思います。カップにはバックスタンプが、ソーサーには何もありません。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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