ワイン ボルドー品種を楽しむ

機会あって、少量ながら高級ワインのテイスティングを楽しむことができました。今回味わうことができたのは、フランスのボルドーワイン、フランス以外の旧世界、また新世界でのボルドー品種(カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローとプチ・ヴェルド、カベルネ・フラン等)からの優れたワインです。つまり、カベルネ・ソーヴィニヨン主体ですね。それもすべて1990年ヴィンテージ、つまり30年を経て開かれたものばかりでした。一生に一度二度あるかないかの贅沢、たまにはしてもよいですよね。

リストは以下の通り。

  1. ボルドー・メドック格付け第1級5大シャトー)のひとつ シャトー・ラトゥール。CSが80%。
  2. ボルドー・メドック格付け第2級(の中でも1級に近いといわれるスーパーセカンド) シャトー・コス・デストゥルネル。ガロンヌ川からジロンド川にかけての左岸にしてはメルロー比率が高く、これは40%。
  3. イタリア サッシカイア 元祖スーパータスカン(もとはスーパーなトスカーナのテーブルワイン)。トスカーナ州ボルゲリで作られている。CSが85%、カベルネ・フランが15%。
  4. イタリア ソライア 名門アンティノリが手がけたやはりスーパータスカンキャンティ・クラシコ地区で作られている。サンジョベーゼ(20%)とカベルネ・ソーヴィニヨン(75%)をブレンド。
  5. アメリカ ドミナス カリフォルニア州ナパヴァレー。ペトリュスなどを育てたクリスチャン・ムエックス氏がアメリカで創設した。CSが83%。
  6. アメリカ シャトー・モンテレーナ 同じくナパヴァレー。1976年のパリ対決(パリスの審判、フランスとアメリカカリフォルニアワインの飲み比べ)をシャルドネで制したワイナリーである。CS100%。
  7. アメリカ クィルシーダ・クリーク ワシントン州コロンビアヴァレー。パーカーポイントで何度か100点をとっている。創業者のアレックス・ガリツィン氏は当初から優れた生産者たちからの供給ブドウで醸造してきた。CSが96%、メルローが4%。
7種類を試飲
7種類を試飲

初めはブラインドテイスティングで試したのですが、どれもしっかりした味わい、ドライフルーツ、黒こしょう、スパイス、土っぽさ、カカオなどが湧き上がるような感じでした。タンニンはしっかりしていますが、まろやかで酸味もあります。参加者の一番人気は、結果的には7番「クィルシーダ・クリーク」でした。二番人気が4番の「ソライア」。私は香りや味わいとも特に芳醇と思われた4番と2番(結果的には「シャトー・コス・デストゥルネル」)がよいかな、と感じていました。私が選んだ2つの方向性はやや違い、2番は複雑な味わいながらよりまろやかで果実が前面に出た感じ、4番の方は複雑ながらタンニンがよりしっかりした感じがしていましたが、今回は2つの好みのものから4番を1位にしていました。

しかし、銘柄のイメージは4番が「シャトー・ラトゥール」、2番が「サッシカイア」と思っていたので、いい加減なものです! もともと知識も感覚もないので、ブラインドは難しいです。ちなみに4番の方向に近いのは、1、5、7番かな、などとも思い込んでいましたがどうなのでしょう。

実際、今回試せたものは、おそらく大部分が過去に飲んだことがなかったものでしたので、よい経験でした。頭でっかちに、「シャトー・ラトゥールが飲める!」と思ったことが大きな理由のひとつで臨んだ会でしたが、幅広いワインに出会えたのは幸いでした。本当にワインの種類はたくさんあって、多様です。今度は試飲というやり方でなく、食事とともにゆっくりとそれぞれのワインをさらに開かせながら、じっくりと飲んでみたいものです。

カベルネ主体の高級ワイン
カベルネ主体の高級ワイン

ちなみに1990年のヴィンテージは、ボルドーでもとても優れた年でした。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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