国立能楽堂で神楽の公演があると知り、珍しいですし、申し込んでみたら当たったので行ってきました。席も正正面。公演は、宮崎県の北部にある諸塚村のもので「桂神楽」です。諸塚村は9割以上が山林の地域で、現在の人口は1250人くらいです。
神楽とは、神事の際に奉納される歌舞等の芸能ともいえるもので、起源は日本神話に表されている「天照大神(アマテラスオオミカミ)が岩戸に隠れた際、天鈿女命(アメノウズメノミコト)が舞った」ということに由来しています。桂神楽は宮廷のものではない民間の神楽で、諸塚村の桂地区にある桂正八幡神社に伝わるものです。この神楽の特徴は、神話の里・高千穂地方の神楽の中でも異色で、他に類のない200体を越す神楽面が残っていることです。
公演は、前半と後半に分けられ、実際のもののピックアップであり、省略版ですがそれでも長丁場でした。宮崎県知事、諸塚村長の挨拶がそれぞれあり、また宮崎県立看護大学の大館真晴さんの基調講演、國學院大學名誉教授の小川直之さんの神楽解説などをまじえて、わかりやすく進められました。
前半:「宮神楽」素面の2人舞、30分くらい。「荒神の言い句」神主と二荒神による歌問答。
後半:「お大神」11曲のうち1と4のみ。それでも50分。「かんずい」剣を使う。7曲のうち1と7、それでも50分。体力勝負、若くないとできない。「座はり」40分を短縮して上演。
主祭神の八幡様が登場する、「座はり」のみ写真撮影可でした。保存会のメンバーは助っ人もあり15,6名。今の時代、継承が大いに課題です。
私自身も大昔、ある地方の湯立神楽を見学・調査したことがあるのですが、その話はまたいつか。








