中米のコーヒーを飲む その2 ニカラグア、コスタリカ、パナマ

今回は、グアテマラ以外のコーヒーをとりあげます。国別で、あと3つ買ってきました。こちらの3つは前回と異なり、すべて中煎り(ミディアムロースト)でした。飲み方は前回同様。

1番は、ニカラグア。やはり火山が多いです。ラ・エスメラルダ(農園?)、ヒノテガ地方の1200m以上の標高のものです。マイクロロテ・エスメラルダとありますので、特別なロットの生産品。品種はカトゥーラとカトゥアイ。製法はウォッシュドでしょう。

香りはとても穏やか、やさしい感じ。味わいも、まろやかで、酸味がほどよくあり美味しい。
やや粗挽きで試しても、同様。まろやか、酸味がほどよい。滋味があふれる感じ。香りはそれほどでもないが、素朴な味わいがよいです。

2番目は、コスタリカ。これはスペシャルティコーヒーでエル・アルト農園のもの。標高が2000m前後です。モンテ・コペイというマイクロミルで生産処理した特別なもので、品種はカトゥーラ、精製はハ二ーです。ハニーとは、乾燥の時、ウォッシュドと異なり、コーヒーチェリーの表面だけをはがし、粘液質(ミューシレージ)を残したまま乾かすもので、粘液質の独特な香りや味わいを生かす方法といえます。

香りは、弱めのチョコレートと軽い甘さが漂う感じ。飲んでみると、コクがあり、ほどよい酸味が心地よい。苦みはあまりなくまろやか。後味はすっきり抜ける感じと酸味については余韻がありそれが両立しているような感じ。なかなかよいですね。

最後にパナマからのゲイシャ(ゲシャ)です。今回コーヒー豆の購入については、もともとパナマのゲイシャだけは高価でも何とか現地で手に入れてきたかったのです。空港や街中でなく、事業も行っているガイドさんから購入することができました。Caffino Realというブランド。詳しい情報はわかりませんが、パナマのボルカン地域のジャンソン農園、1,350~1,700mの標高のものでしょう。

ゲイシャは、日本の芸者とは関係なく、エチオピアのゲシャという地域で自生していたことから名付けられたのですが、病気に弱く収穫量が少ない、栽培が難しいといわれています。中米のコスタリカ、そしてパナマで花開いた品種です。

比べてみるとわかるといわれていましたが、香りが特によく、じっとり来るような感じと、シトラスのような果実があふれるところが、他を圧倒するような印象でしょうか。
飲んでみると、とてもまろやか、酸味と苦みのバランスがよいし、酸味が穏やかながらしっかり奥からわきあがる。苦みもやさしい、突出していないが、じんわりくる美味しさ、やさしい花の香りもあり、繊細、エレガントなことも分かったような気がしました。
袋から出した豆を缶に入れておいてから再び嗅いでみると、少しの酸味と甘いフルーツのような香りがさらに豆からわき出てきたのが、これかな、と。

今回、コーヒーカップはレノックスのウインドソングです。

コーヒーの知識の概略の把握には、例えば、UCCのHPなどがあります。

植物としてのコーヒー(アカネ科です)、栽培地の写真も紹介しておきます。コーヒーの乾燥の様子や果実と種子の例もとりあげます。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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