宝生能楽堂 能『羽衣』と狂言『成上がり』を観る

久しぶりの能楽鑑賞です。今回は水道橋にある宝生能楽堂にて、特別公演を観ることができました。座席数は全部で490席ほどの能楽堂です。自由席ということで、めったに観ることがない正面をめざしましたが、早めにいったものの、すでに多数の人におさえられていましたので、またも脇正面になりました。一番前、橋掛かりのすぐ側は選べました。
東川光夫さんによるわかりやすい解説から始まり、狂言、休憩をはさんで能と続きました。
狂言、能ともに、登場するのはそれぞれ3人ほどのシンプルな演目で、また演目終了後はいくつかの質問タイムもありました。

  • 舞台の鏡板に描かれた松

成上がり(和泉流)
太郎冠者:三宅近成、主:三宅右矩、すっぱ:高津祐介
羽衣(宝生流)
シテ/天女:金井賢郎、ワキ/白龍という漁師:村瀬 提、ほかにワキツレの漁師

今回、囃子方の太鼓姥浦 理紗さんという女性が登場しました。女性の囃子方については、以前別の方もとりあげました。

狂言『成上がり』は、3人とも発声がよくわかりやすく楽しい狂言でした。この演目は以前に観たことがありますね。
また、能『羽衣』は、各地に羽衣伝説があり様々な内容があるなか、能で演じられるものは衣をすぐに返してしまい、その代わり舞を見せてもらうというシンプルなものです。ゆっくり始まった舞がだんだんと動きも出て、天へと帰ってしまうというものですが、衣の美しさや所作の美しさが特別感じられるものでした。 

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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