「ブダペスト国立工芸美術館名品展」を観る  ハンガリー情報も

かなり前の話題になりますが、「ブダペスト国立工芸美術館名品展~ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ」、こちらはまさに優れた芸術品が多い工芸美術展でした。すばらしい作品、大きな作品も多く酔いしれました。「パナソニック汐留美術館」で行われた企画展のことです。昨年10月から12月までの開催でした。Web予約を入れて、2回に渡り足を運びました。もともと工芸ではハンガリー好きなので、ヘレンドはもちろん、ジョルナイにも関心があり、現地にも行っているほどですので、今回はとても楽しみでした。

まずは、ミントン。特にすごいのが3点。ミントン社『濃紫地金彩昆虫文蓋付飾壺』(1872年)、マルク=ルイ・ソロン(?)の『尾長猿文飾壺』(1877年頃)、デジレ・ルロイの『花に燕と蝶文飾皿』(1877年頃)。ルロイの作品は、美しいブルーの地に白の繊細なパート=シュール=パート技法(以前はパテ=シュル=パテと日本では呼ばれていた)で描かれた植物、鳥などの細かい表現は長い間見入ってしまいました。全体として磁器だけでなく、炻器、陶器、ポーセリンも多かったです。またロイヤル・コペンハーゲンなどの白地に繊細な絵の描写のものも数多くあり、素敵でした。スウェーデンのロールストランド磁器製造所のものも、惹かれました。さらにルイス・カンフォート・ティファニー、ジョルナイなどのラスター、エオシンが多数あり、光沢の美しさがすばらしかったです。もともと光沢好き!なので。ロイヤルドルトンの真っ赤なドルトンレッドも2点、精巧でした。ガレや、ドーム兄弟のガラスも多くありましたし、1900年のパリ万博でのビゴ・パビリオンの建築装飾陶板なども興味深かったです。テーブルセットも若干あり。とてもとても幅広い作品群で、素晴らしいものが多く圧倒されました。

退場後の売り場には現代のものが少しあり、ジョルナイの小皿を1つ、「バタフライ」という代表作のひとつをつい購入してしまいました。

ちなみにハンガリーには2回行っていますし、この「ブログのトップ画像」がそもそもハンガリー・ペーチの市庁舎のあるセーチェ二広場の一角のものです。そのときの記録については、そのうちWebのもうひとつのブログ等でとり上げたいと思っていますので、今回は簡易版です。1回目はまさにブダペストの国立工芸美術館を訪問見学していますがデジタルカメラ以前の時代で、すぐには写真が出てきません。今回は工事中だった2回目のときの外観のみを紹介します。また2回目のときはペーチにも行っていますが、今回は写真での簡単な紹介のみしておきます。

まずは、ブダペスト国立工芸美術館です。工事中でした。バスでの移動中に何とか上の方を写真撮影

そして、ブダペストから電車で移動したペ-チセーチェ二広場周辺のペーチが属する郡庁舎、ジョルナイのエオシンの光沢が美しい噴水、広場から歩いて25分くらいのところにあるジョルナイの工場周辺が文化施設となっているジョルナイ・クオーターなどでの展示等を少々紹介しました。今回、上記で来ている作品もおそらく1つかぶっていました。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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