Bunkamuraザ・ミュージアム 「ザ・フィンランドデザイン展」を観る  フィンランド旅行についても

公開の順序が逆になりましたが、昨年の12月から今年の1月にかけて、渋谷で開催された「ザ・フィンランドデザイン展」に行ってきました。行ったのは、2021年12月です。

全体としては、少し地味な感じですね。日本と近しいところがあることはわかります。例えば、自然との関わり、共生的な部分については共通性もあると思います。しかしかなりシンプルでデザイン自体は独特かもしれません。好みかというと、それはけっこう意見が分かれるでしょう。でも異なった地域・文化のものを観ることは楽しいです。共通性や異質性をいろいろ考えることができます。
フィンランドデザインと聞くとおそらくイメージとして、マリメッコアラビアイッタラなどの製作所、そしてムーミン(トーベ・マリカ・ヤンソンによる)などを思い浮かべるのではないでしょうか。今回の展示では、ヘルシンキ市立美術館(HAM)監修のもとに集めたせいか、実に様々なものが集結しています。フィンランドデザインの全体像がわかるものでしょう。年代的には、1930~1970年代が中心です。

作品の中で特に興味深かったものは、1つは、建築と合わせて家具、ガラス食器などまで作るアルヴァ・アアルト(1898-1976年)のグラスや椅子です。「サヴォイ花瓶」(1936年)、「スツール60」、「41 アームチェア パイミオ」(ともに1940年代)など。2つはアラビア製陶所に入社したビルゲル(ビルガー)・カイピアイネン(1915-1988年)のプレート「プレート(洋梨)」(1970年代)、「パラティーシ(プレートほか)」(1969-74年)でした。 

出口では、ホンカのウッドパネルとアルテックの家具でフィンランドの家庭空間を再現したところがあり、ここは写真撮影が可能でした。

そして美術館を出てからは、タイアップメニューを用意していた「ドゥ マゴ パリ」エルダーフラワーのホットカクテルドリンク(ノンアルコールのほう)を飲んできました。北欧では初夏にエルダーの花が咲いて、自家製シロップを作る習慣があるそうで、そのエルダーフラワー(セイヨウニワトコ)のシロップにみかんジュースを合わせて、スパイスを加えて飲むものです。なかなか美味しかったです。

最後に、フィンランドを過去に旅行したときの写真をいくつかあげておきます。ヘルシンキのものですが、フィンランド国立歌劇場、ヘルシンキ中央駅、シベリウス公園、そしてヘルシンキの街並みです。ツアーの初日の夜に抜け出して行ったオペラハウスで観た演目は忘れてしまいました。ヘルシンキ中央駅は、ゴットリーブ・エリエル・サーリネン(1873-1950年)の設計で、国民的ロマン主義の建築とされ、1919年に完成しているようです。写真では、右手にある時計塔は写っていません。シベリウス公園は、作曲家のジャン・シベリウス(1865-1957年)を記念する巨大なモニュメントがある公園です。デザインは、彫刻家のエイラ・ヒルトゥネン(1922-2003年)によるものです。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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