「北斎づくし」を観る

六本木の東京ミッドタウン・ホールで開催されている「北斎づくし」展にスーパー早割で行ってきました。ホールに入るのは初めてで、どこにあるかというと、美術館では「サントリー美術館」(ガレリア3階)がある東京ミッドタウンの地下1階にあります。今回は葛飾北斎の生誕260周年(生没年は1760-1849年、宝暦10-嘉永2年とされています)記念企画ということで、「北斎漫画ぜんぶ、冨嶽三十六景ぜんぶ、富嶽百景ぜんぶに加えて、椿説弓張月、新編水滸画伝、踊独稽古、北越奇談、釈迦御一代図絵など」を集めた稀有の展示がうりの特別展です。全部集めた作品を一堂に見ることができるのはすごいです。
早割などのチケット以外は日時指定券での入場ですが、入場整理時間の合間の時間帯を利用したとはいえ人は多かったです。まあ平置き展示が多かったので仕方ないですが、私は基本的に並んで観るのはいやなので、マイペースで後からのぞくやり方をしていました。ときにじっくり観たいものだけ、中に入って見入りました。また、「冨嶽三十六景」を除いて写真撮影も可でしたが、ガラスや照明で撮影環境はよくなかったものの撮っておきたいものだけ撮りました。

しかしこれだけあるとは・・・。まずは「北斎漫画」の展示です。この作品集は名前は聞いたことがあるものの、すべてどころか多数の作品を並べて観ること自体初めてのことでした。全部で15編様々な題材、表現が多彩で豊かです。日本でも当時から評判で影響力が強かったのはもちろんのこと、他の作品を含めて西洋にまで行ってドガ、モネ、ゴッホ、セザンヌほか、いわゆる「ジャポニスム」として多大な影響を与えました。
「冨嶽三十六景」は、立体展示でしたが、すべてを一堂に会して観るのは初めての経験だったかと思います。全部で46図あるのですね。今まで自分がよく知っていた作品以外でも、構図や色合いが新鮮で惹かれたものがありました(例えば、「山下百雨」「諸人登山」「五百らかん寺さゞゐどう」など)。また、「富嶽百景」は、違った味わいがありました。
展示は9月半ばまで続きますので、興味がある方はぜひどうぞ。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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