劇団四季ミュージカル「アナと雪の女王」を観る

浜松町駅北口からおよそ5分のところ(竹芝)に新たに誕生した(JR東日本)四季劇場[春]で、昨月下旬から始まった新たなミュージカル「アナと雪の女王」を観てきました。これは言うまでもなく2013年(日本は翌年)から公開された大ヒットアニメーション映画作品から生まれたディズニーミュージカルです。ブロードウェイでミュージカル舞台化されたのは2018年3月から。今回劇団四季版として、日本で初めて公開されました。

複合施設「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」はけっこう新しめですが、何かとってつけた感が否めないような、この緊急事態のせいなのか、もともとの立地場所という要因もあるのか、賑わいという感じではありません。テラスからは、竹芝埠頭・桟橋が見える位置にあり、ながめはよいです。この建物内の2階には[秋]劇場(「オペラ座の怪人」公開中)があり、3階が[春]劇場です。少し西側には「自由劇場」という、劇団四季の台詞劇など行ったり貸出を行う500席くらいの小型劇場もあります。かつての新劇の劇場であった「築地小劇場」からのイメージを引き継いだブドウがトレードマークのようです。

さて、3階までのアクセスはしやすいですが、そのぶん人が多くなる開演間際や終了後は(今回は管理した分散退場がありましたが)かなり混み合います。客席数は約1500席とのこと。2階席は傾斜がかなりあり、どこでも見やすいと思います。

このミュージカルでは、映画で監督も務めたジェニファー・リーが脚本・台本、作詞・作曲を手掛けるのは、「Let It Go」でアカデミー歌曲賞を受賞したロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペス夫妻が「生まれてはじめて」「雪だるまつくろう」などのオリジナル楽曲はもちろん、さらに12の新曲を追加したとのことです。

日本版の台本・訳詞は、映画の訳詞をも手がけた高橋知伽江さんが担当しました。始まったばかりですが、今年の舞台は確か完売、すでに来年までの6ヶ月延長が決まっていますので、ここでは筋や詳細は書きません。簡単な感想だけにしておきます。
私は2階席後の方で観ましたが、舞台はかなりコンパクトな印象。日頃みているオペラ、ましてや歌舞伎とはかなり違いますが、その分集中はしますね。指揮者・オーケストラピットは舞台下にほぼ隠れた形で演奏します。いよいよ始まり、わくわく。初めに現れる子役も上手い。全体として、映像を駆使した光で氷を表す世界、それぞれのシーンも細かく工夫されています。アナはきれいな歌声。エルサはやや落ち着いた感じでした。クリストフととなかいのスヴェンもうまいです。雪だるまのオラフも楽しいですね。休憩をはさんでの2部構成、合計2時間25分ほどの盛り上がった舞台でした。

キャストは、以下の通り。私が観たときは、もともとの日替わりメンバー(子役やスヴェン役)以外では、初めに公開されてからエルサ役の岡本瑞恵さんが三井さんに、オラフ役の小林英恵さんが山田さんに代わりました。ほか変更が若干ありました。初めからダブルキャストによる日替わり交代でいくのではなく、とりあえず固定メンバー中心でいっているみたいでしたが、観た週は変更が若干あったみたいです。これから進んでいくとどのようになっていくのでしょう。違うキャストでも観たいものです。(こころへん認識を修正しました)

エルサ:三井莉穂、アナ:三平果步、クリストフ:神永東吾、オラフ:山田充人、ハンス:杉浦光(さんずいに光)、ウェーゼルトン:石野喜一、スヴェン:沢樹陽聖、パビー:渡久山慶、バルダ:柏谷巴絵、オーケン:阿部よしつぐ、アグナル王:田川雄理 、イドゥーナ妃:大岡紋、ヤングエルサ:佐々木奏音、ヤングアナ:桑原広佳

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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