マルスランのワインと水戸探訪

ソムリエ協会茨城支部の例会に行ってきました。開催地は水戸。テーマは、マルスラン。茨城では「つくばワイナリー」がこれを手がけているといいます。また世界各国でこの 1961年にフランスで交配されて誕生した品種のワインを栽培・醸造しています。今回試したワインは6種類フランス、日本、中国、ブラジルと国・地域も様々なものです。それぞれ個性があり、多様性に驚きました。協会の決まりで、詳しいことや特定の銘柄のことはここでは記載できませんが、新たな知見を得られたよい機会でした。特に、中国恐るべしとだけ言っておきましょう。

マルスランは、カベルネ・ソーヴィニヨン(CS)とグルナッシュの交配品種で、現在気候変動(温暖化)の問題もあり、ヨーロッパでも北のほうで新たな産地(英国、ポーランド、オランダ、スウェーデン、ベルギーとか)が生まれている一方、旧来の産地では危機感があります。例えばボルドーでは、とりあえず10年限定で赤ワインは、このマルスランとアリナルノア(タナとCSの交配品種)、トゥリガ・ナショナル(ポルトガルで有名)、カステ(古いボルドー品種)の4つ、白ワインはアルバリーニョ(スペイン・ポルトガルで有名)、プティ・マンサン(フランス南西地方でみられる)、リリオリラ(バロックとシャルドネの交配品種)の3つを、AOCボルドーとAOCボルドー・シュペリュールでの補助品種(10%以内でラベル記載なし)とすることを検討していました。結局、プティマンサンは未承認で、INAO(国立原産地名称研究所)、ボルドーワイン委員会はそれ以外の6種類を認めたということです(2021年)。

また私自身は、数年前に旅したウルグアイで、タナ以外のものとして「マルスラン」を土産に持って帰り、すでに飲んでいました。

また、水戸では少しだけ観光をしました。駅前には北口に水戸黄門と助さん格さんの像南口には納豆の像がありました。
訪れたのは弘道館。とても広いです。弘道館は、水戸藩9代の藩主徳川斉昭が、天保12年(1841年)に開設した大規模な藩校です。施設に入り、そして周辺を少しだけ歩きました。最後には、茨城のクラフトビール「常陸野ネストビールホワイトエールヴァイツェンを飲んできました。なかなか良質でした。蒸し暑いときは小麦ビールが特に美味しいです。

なお水戸までの往復には常磐線を利用しました。ついでに、一応放射線量も数カ所で計測してきました。記録はこちらです。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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