オリンピック 腐敗と浪費の構造

このところ、東京オリンピックに関する報道が続いていますね。もともとずっと前からフランス検察が捜査していたとの情報はあり、日本オリンピック委員会(JOC)の元竹田恒和会長が辞任したのも汚職疑惑があったからですし(電通の助言による)、日本のそれ以降の調査報告も不十分との指摘が出ていました。日産のカルロス・ゴーン氏の逮捕なども、フランスへの恫喝という説もあったくらいでしたね。いつ真相が明らかになるかと思っていましたが、やっとその続報なのかと。

当時は、2013年7月と10月の2度、五輪招致という名目で2800万シンガポールドル(約2億2000万円)が日本の銀行からシンガポールにあるコンサルタント会社ブラック・タイディングス社(BT社)に振り込まれたのが問題だとされていました。この会社は、2013年の東京招致決定時点でIOC委員だった(アフリカに影響力を持つ)ラミン・ディアクの息子パパ・マッサタ・ディアク容疑者と関わりがあります。

今回新たにわかったことは、BT社の口座からパパ・マッサタ名義の口座や会社の口座に2013年8月〜14年1月までに約3700万円が送金されていたことです。東京五輪招致委員会が海外に送金した総額が11億円超に上るというお金は、BT社以外は非公表ということも問題となっています。しかしブラジルなり他国もあったようですが、買収賄賂が必須なら何という腐敗構造でしょうか。

また金額の増大も問題です。会計検査院の試算でも招致時に総経費は約7300億円と見積もられていたものが、総合計ではその4倍(3兆円超)に達する見込みです。大会史上最大かとの報道もあります。

莫大な税金の使用裏金や嘘で固めた招致なら大問題です。ブラックボランティアの問題もありますね。「日本の夏はよい季節」、安倍元首相の東京電力もびっくりの「福島アンダーコントロール」発言もありました。クーベルタンや嘉納治五郎に恥ずかしくないのでしょうか? 莫大な経費がかかるオリンピックは、立候補都市も減っているようですし、これからはギリシャとフランスの交代開催でもよいかもしれません。

そして、現在のIOCバッハ会長などのコロナ状況を無視したような発言。いろいろあるようですが、このようなドロドロの姿からも目が離せません。全世界の庶民はすっかり、しらけた感じです。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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