安倍首相の退陣

やはり、触れざるをえないですね、このことには。一言で言うと、ご自身の身体・健康状況が原因での退陣ということは市民としては悔しいですね。もっと早期に市民の力・後押しで退陣を実現できていたらと思います。
健康問題は大変だとは思いますので、ぜひお大事に療養なさってください。しかし政治に対する評価は別です。長いだけの在任期間とは裏腹に、ほとんど成果(とレガシー)らしいものはないのが、今までの自民党政権でも群を抜いています。それこそ、これから「失われた日本を取り戻す」、民主党どころか、悪夢のような政権でした。

並べてみると、分断された社会、メディア支配、官僚支配、司法への影響、小選挙区制の問題があっての一強政治。対話がない。張り子の経済対策、見かけ上の株価上昇。内需含めた新しい産業興しができず。消費税増税、財界優遇。戦争法案などの強行。外交の成果なし。多くの国に行ってはお金をばらまいただけ。北朝鮮拉致問題、ロシア領土問題、韓国外交すべてが成果なし。政策の私物化。お友達政治 、モリ・カケ・桜問題その他。公文書改ざん・破棄。相変わらず記者クラブ制度に支えられ、プロンプター会見。自分の言葉で語れない。そして新型コロナ対策の無策・迷走ぶり。

今後は、政治的パワーゲームそのものやその報道はお断り、政治・政策を語れ、政局はいらない。辞任以前の会食のメニューを報道するべき。

とまあ、怒りに震える?!なか、映画「記憶にございません!」をWOWOWで録画していたのをたまたま見たのですが、妙に心にしみました。横暴で柄も悪い、最低の支持率を記録する黒田総理は、民衆のひとりに投げつけられた石が頭に当たったことにより記憶を失います。そこから一転して、一切のしがらみがない政治を目指すことになる、という筋書きなのですが、主役の総理大臣役には中井貴一、名演技です。監督・脚本は三谷幸喜によるもので、2019年9月に公開されました。三谷ファンの一部には風刺が弱いという意見もあったようですが、ユーモアにあふれ、全体に散らばっているおとなしめではある風刺が絶妙で、配役がまたよく、うーんとうならせます。清涼剤のように軽やかに楽しむ作品ですね。すっかりやみつきになりそうです。

社会に清涼剤を!

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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