『ウィーン・スタイル~ビーダーマイヤーと世紀末ー生活のデザイン ウィーン・劇場都市便り』を、パナソニック汐留美術館で観てきました。
ウィーンの都市文化は素敵ですが、ここでは「19世紀前半のビーダーマイヤーと世紀転換期という、ウィーンの生活文化における二つの輝かしい時代を取り上げ、銀器、陶磁器、ガラス、ジュエリー、ドレス、家具など、多彩な作品」(HPより)が紹介されています。
ビーダーマイヤー様式とは、新古典主義の派生ではありながら、フランスのアンピール様式などの貴族の豪華なものから代わって、簡素・実用的にしてかつ美しい、市民の日常に寄り添うような生活や芸術の様式をいいます。後のユーゲントシュティール(アール・ヌーヴォー)につながる流れでもありましょう。
展示は、規模は大きくなく地味ながらも、じっくり見てみるとけっこう多様で味わい深いものでした。椅子、ティー・コーヒーセット、ポットなどの食器などが自分の関心もあるせいか印象に残りました。アウガルテン、ロブマイヤーは好きですし、コロマン・モーザー、ヨーゼフ・ホフマンなども興味深かったです。またオスカー・ココシュカ(1886-1980年)の絵画「アルマ・マーラーの肖像」(1912年。東京国立近代美術館所蔵)はとても印象的でした。アルマ・マーラーは、芸術家を支える女性パトロンであり、作曲家グスタフ・マーラーの妻で、グスタフ亡き後ココシュカとも恋愛関係にあったらしいです。


