金継ぎ体験

一部欠けているアンティーク洋食器があり、以前からいつか金継ぎ(きんつぎ)などで復活させたいと思っていました。今回、体験講座を受けられる機会がたまたまありましたので、やってみました。漆である程度本格的にと考えていましたが、今回の機会は「近代金継ぎ」、つまり本漆でなく人工漆を利用したものでした。欠けていたものは、英国・パラゴンのティーカップ&ソーサー。その一番下のティープレートのはじの部分を割っていたのでした。金彩を含んでいるので、金継ぎが合うのではと思っていました。

行った工程は、およそ以下の通りでした。
1.まずつなぐのはエポキシ樹脂を利用します。2種類の薬剤を合わせて接着。
2.しっかり着いたところを余分なところを削って落とします。このときあえて盛り上がりをあまり落とさずに楽しむこともできます。
3.人工漆を接着面に塗ります。このときは除光液で薄めながら、慎重に金彩を残したいところのみに着けていきます。
4.少し経って、金の粉をのせていきます。純金はもちろん高いので、今回は真鍮粉(銅と亜鉛の合金で、特に亜鉛が20%以上含むもの黄銅という。5円玉が例。)を使いました。製品によって、金の色合いが派手なもの、地味なものなど違いがあるようです。
5.乾燥は3日間。本漆ですと1か月かかるようなので、これでも短い時間です。
6.静電気が発生しない真綿(絹)を使い、余分なものをざっととり、水洗いしてすべて落として終了。

あえて金彩をしっかり残してみましたが、できばえはどうなのでしょう? よい経験でした。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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