リプトンティーハウスギンザの終了

残念ながら、今月いっぱいで「サー・トーマス・リプトン ティーハウス ギンザ」(正式名称)は事業自体を終了してしまいます(営業的には8月ですでに終了)。これは、現在(紅茶の)「リプトン」ブランドを所有している巨大コングロマリット(多業種にまたがる複合企業体)である「ユニリーバ」がリプトンを手放すということではありません(過去にはそのような噂がでたこともありましたが)。
リプトンティーハウスギンザは、リプトンブランドの旗艦店として、店舗は小さいながらもオンラインを含めた販売やティースクール(講座)の運営、簡単な歴史展示などを行ってきました。私自身は、長い間ここの「サー・トーマス・リプトンクラブ」の会員で、過去に31単位を受講しての紅茶の民間資格である「ティーコーディネーター」を取得して、紅茶や関連分野の知識・技術を育んできたものです。

実際は、私自身は古くからの紅茶愛好家で、ブルックボンドがリプトンと統合される前からの「ブルックボンドハウス」の会員で、ベーシック(講座)から始まり、応用に途中からひたり始め、気づいたときにはブランド名が「リプトン」になり、シニア資格的位置づけの「ティーコーディネーター」修了は、こちらで行ったという経緯なのでした。それこそ、企業・業界のダイナミックな動きは身に感じてきたものです。今回の事業修了は、新型コロナウイルス感染症の影響とはいえ、残念です。そのうち消されるかもしれませんが、サイトをリンクしておきます。

ちなみに、リプトンの始まりは、スコットランドのトーマス・リプトン(1850-1931年)が食料品店から事業を開始し、次にセイロン島での茶園経営に乗り出した1890年ということです。その後王室御用達にもなり、ブランド力を高め、量産化したティーバッグも流行り、とくに現在のイエローラベルは世界中で飲まれています。
また、ブルックボンドの始まりは、1869年にイングランドのマンチェスターにアーサー・ブルックが紅茶の小売店を開いたことが始まりということです。ブレンド商品に優れていたようです。

コングロマリットとは違うかもしれませんが、巨大企業(メーカーなど)が複数のブランドを所有する業界には、ビールもありますね。例えば、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)は、ステラ・アルトワ、ベックス、バドワイザー、ラバット、コロナ、OBビール、ヒューガルテン、レーベンブロイ等々多数の有名ブランドを所有しています。

資格ではないですが、紅茶の知識を試すひとつの民間検定(試験)には「紅茶検定」などがあり、私はすでに「上級(プロフェッショナル)」に早々と合格しました。今回、こちらの消滅で改めて、例えば日本紅茶協会の資格などを取り直すつもりはないですね。かなり受講料がお高いですし。また、日本茶については「日本茶アドバイザー」(日本茶インストラクター協会)までの民間資格は持っています。

さて、いろいろな出会いをつくってくれたティーハウスに感謝して、いくつか写真も紹介しておきます。過去のオープンクラス講座の紹介はこちら。ありがとう!!

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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