香りの器ー高砂コレクション展

パナソニック汐留美術館で開かれている、「香りの器-高砂コレクション」展を観てきました。これは高砂香料工業株式会社が長年にわたり収集してきた香りにかかわる優れたコレクションから、約240点を展示・構成したものです。

汐留美術館
汐留美術館

会場は2部に分かれていて、第1章として「異国の香り」第2章として「日本の香り」、となっています。途中には、写真撮影が可能なスペースがあります。写真はすべてここで撮ったものです。
展示は古代地中海、キプロス・ギリシャなどの土器・陶器・石製容器から始まり、古代オリエントのガラス製容器へと続きます。ここらへんは見る機会も少ないので、地味なものでも面白いです。ガラスは美しいですね。また形も面白いです。時代が経った後で生まれる、表面の「銀化」が起こった虹色などの輝きが特に美しく、興味深いです。これはガラスの成分のケイ酸や酸化アルミニウムなどがまわりの金属と化学変化してできるもののようです。

そして10世紀頃から時代はとんで(イスラムやその時代はほとんどなく17、18世紀以降にいきます。ヨーロッパの宮廷文化を彩ったマイセンや、ルネ・ラリック等による陶磁器やガラスで作られた香水瓶などが多数あり、ポスター、他の美術館からの絵画作品、家具などが一部あります。
また、第2章は日本の香道具の名品などで、さまざまな香りの世界を道具から楽しむことができました。

高砂香料といえば、昔、グループ会社含めて、香りの文化講座でいろいろとお世話になったことを思い出しました。本社でも一部、コレクションを公開しているようです。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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