東日本大震災、原発事故から10年

3.11、あの大震災から早10年です。私はあの時、東京にある会社の会議室で仕事をしていました。大きな地下工事でもしていて、突然激しく打ち付けるようなことをしているのかと思ったのですが、大地震でした。長く続きました。会社にとどまる人も多くいましたが、私は歩いて帰宅することを選択して、そのときに住んでいたところまで4時間くらいかけながら歩いて帰りました。途中で、何とか外食をして戻りました。反対方向に行く人ともみんなお互い情報交換しながら動いていました。公衆電話は並んでいる人が多く、コンビニ等は場所にもよりましたが、物は少なくなっていました。
テレビに映る東北の大変さは驚くばかりでした。特に津波。この震災では、地震そのもの津波によるものとがあります。今も、復興と言っていてもまだまだです。遺体(骨)が未だに見つからない人もいます。
そして、福島原発の大事故。これは津波が原因と言われていますが、すでに地震そのもので破壊されていたとも指摘され、いまだ不明点が多いです。原発事故は天災であるとともに人災ですが、本当に奇跡的な幸運収束に努力する人たちの働きもあって、何とか落ち着いてはいますが、まだ「原子力緊急事態宣言」中です。復興五輪などとんでもないです。あのときは、もしかしたら東日本全体がもう住めなくなるかもしれない、と思っていたはずです。そのときの天皇も、西に避難してはと上申されても、国民とともにいる道を選んだことがわかっています。しかし、戦争も、公害も、原発事故も、今のコロナも、本当に事実を掘り出して伝えること、事実を分析することをしないで、評価反省をしないこと、日本人は相変わらずです。これをどうにかしなくてはいけません。選挙にも必ず行くこと

ここらへんは、書き出したら切りがありませんので、ここでは3つの気になることと1つのよい行いの紹介をするだけにとどめます。

1つは、一部のメディアが述べていますが、JR東日本の常磐線が全面開通した中で、車内(もしかしたら駅も)の放射線量の増大や、電車のフィルターの清掃の際に職員が被爆しているのでは、等との情報があります。JRにも、しっかり調査するように電話しました。大手メディアの報道がなさそうなので、私もいつか調べてみたいと思います。
2つめ。10日に(あえて前日に?)報道が多く流れましたが、「原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)」の報告書が発表されたようです。これの読み方です。官邸もHP嬉しそうに? 掲載していますが、これを批判的に見た報道がすぐには見つかりません。批判しなくてはいけないという意味ではなく、問題点はないのかをきちんと背景を調べたり、報告書を読みとって報道すべき、という意味です。これも個人でもいつか追ってみたいと思います。
3つめ福島原発の処理水のことです。風評とか言っているけど、それ以前に情報が公開されていません。処理水はトリチウムだけの問題でなく、他の放射能物質もとり除けていないものがあること、まだまだ使い道が決まっていない土地が構内にもあり、外も交渉すれば設けられることもあまり報道されません。要するにタンクが置けるということです。

このようななか、今に至るまで実際のデータを出しながら継続的に批評し続けている雑誌に岩波書店「科学」があります。ここでは、2013年のUNSCEAR批判もあったかと思います。今回の報告書はどのように見るのでしょうか。この雑誌の内容は、HPでも一部公開している文書もあり、また図書館でも見られますので、ぜひじっくり読んでみてください。購入するには早めに売り切れることも多いので、お早めにどうぞ。

岩波書店 雑誌「科学」2021年3月号表紙
岩波書店 雑誌「科学」2021年3月号表紙

HPの方も、まだ途中段階ですが、「社会問題」の原発訪問の写真ギャラリー反原発ソング ベスト集を更新しました。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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