マルゴーにデザートワインとストラスブール

2018年12月、何人かの仲間と持ち込みワイン会を行いました。前の話ですし、写真も良くないのですが、ワインが秀逸だったので記録をしておきます。

持ち込みワインは3本。友人が白ワイン。フランスのサンセール・ブラン、2016年。ロワール川上流域の産地でソーヴィニヨン・ブラン100%でしょう。生産者は、ピエール・プリュール・エ・フィス。ほどよくシャープな酸が心地よいです。

今回の目玉は、シャトー・マルゴー、2001年です。自分で持っていた、ボルドー・グランクリュのマルゴーです。17年経ちそろそろ飲み頃に入ったかと思い、開ける決心をしました。グラスにそそがれたワインは、やはり香りが豊か、圧倒的で、味はしっかりしながらエレガントでタンニンもこなれていて、皆うっとりでした。

最後のおまけにデザートワインを。2017年のフランス・アルザス旅行の際にたまたまショップで出会って購入したアルザスの貴腐ワインを試しました。容量は、375mLのハーフボトルです。生産者は、シュルンバジェShulumberger です。
アルザスの甘口ワインには、ヴァンダンジュ・タルディヴ(収穫を遅らせて糖度を高めたブドウから造られたワイン)とセレクション・ド・グラン・ノーブル(貴腐菌のついたブドウから造られた極甘口のワイン)がありますが、これは後者です。A.O.C.の名称を使うには4つのブドウ品種(リースリング、ミュスカ、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ)のどれかから造られ、それぞれ品種ごとの収穫時の果汁糖分最低含有量を守ることが必要です。すべて手摘みで、補糖は禁止です。ショップにはこの種類(ゲヴェルツトラミネール)のものしか置いていませんでしたが、買っておいて正解でした。果実が濃縮されていて甘みが強いですが、酸もあり、くどさはまったくありません。記憶に残るワインです。

当時の街歩きは、ストラスブールにて。少しだけ、そのときの話をします。ここからはトラムでライン川を渡れば、すぐドイツ(ケール)です。
やはり目立つのは、ストラスブール大聖堂(ノートルダム大聖堂)ですが、ゴシックの傑作。もとはロマネスク様式から建築が始まったということです。塔の高さが142m、大きいです。ヴォージュ地方の砂岩でつくられていて、やや赤みをを帯びています。
ほかに観光名所は、アルザス地方特有の木組み建築が多数観られるラ・プティット・フランスやそこから南西へ進んだところに13世紀のポン・クヴェール(クヴェール橋)。これを奥のヴォーバン・ダム(橋)から見た眺めは最高です。川はイル川や運河です。
さらに少し歩いて行くとストラスブール近現代美術館があります。ここには様々なアートがありますが、ここではカンディンスキーの陶器のデザインに囲まれた「音楽の部屋」を紹介しましょう。楽しい空間です。
また、地元のストラスブール出身の画家ポール・ギュスターヴ・ドレ(Paul Gustave Doré 1832年~1883年)の作品も観られます。「法廷を出たイエス」(1872年)が有名です。

早くまた旅行できるときが来るとうれしいです。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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