ベルナール・ビュフェ回顧展

Bunkamuraザ・ミュージアムで始まった、「ベルナール・ビュフェ回顧展」を早速、観てきました。これについては金曜土曜の夜間開館を行わないということでしたので、行けるときに、そしてそれほど混まないときに行ってしまおうと思いました。

ベルナール・ビュフェ回顧展
ベルナール・ビュフェ回顧展

ビュフェは、真っ黒い描線と細長い人体の描写が印象的な画家か、と思っていましたが、この回顧展での作品群を観てみますと、それは確かにそうでしたが、さらに幅広い作風もあり、幅のある作品をも描いていたのだな、ということを発見しました。具体的には、モノトーンの印象が強かったですが、色彩豊かなものも多いこと、5mもの大作、風景画や静物画、昆虫のリトグラフ、数は少ないけれど写実画まであるのです。

「ピエロの顔」1961年を使ったポスター
「ピエロの顔」1961年を使ったポスター

ビュフェの生没年は、1928年から1999年ですが、幸福ではなかったという少年時代を過ごしながら早熟で、若くして美術学校で学び成功します。この回顧展では、1945年から1999年までの76点もの作品が並べられ、それで全体像がわかるような展示になっていました。この作品群は、すべて日本の静岡にある「ベルナール・ビュフェ美術館」という収集が世界一ともいわれる美術館から来ているのです。何と生涯8000点ともいわれる彼の作品中、2000点もの作品を持っていて、すでに1973年に開館していたそうです。この存在は私は知りませんでした。この優れたコレクションは、スルガ銀行創業家・第三代頭取を務めた岡野喜一郎によるものです。それほどの混雑状況でもないときにこれらをじっくり観られたこと、作品群との出会いは幸運でした。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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