国立西洋美術館 常設展と内藤コレクション展Ⅱ

上野の国立西洋美術館は現在再開していますが、企画展のロンドン・ナショナル・ギャラリー展に入るには日時指定券の購入が必要になります。前売り券を持っていても、200円くらいの券を事前に買っておくか、館に行って整理券をもらうかということになります(人数が少ないときは、そのまま入れます)。

今回は、それが必要ではない、常設展新館での企画展の紹介です。この美術館は、松方コレクション(松方幸次郎氏のもの)を核とする、西洋美術(絵画と彫刻)中心の美術館です。本館の建物は、ル・コルビュジエの設計で、世界遺産の構成資産のひとつに入っています。

常設展内部のようす
常設展内部のようす

常設展の作品は、一部を除いて写真を撮ることが可能ですが、ここでは私の好きなルーカス・クラーナハ(父)の作品をあげておきます。北方(ドイツ)ルネサンス、好きですね。デューラーも好きです。どうです、この女性像! ユディトはいろいろな画家の題材になっていますね。

ルーカス・クラーナハ
ホロフェルネスの首を持つユディト(1530年頃)

また、新館の版画素描展示室では、内藤裕史氏が長年にわたって集めた貴重な写本リーフを紹介する企画展も行われていました(美術館に寄贈されたコレクションによる)。こちらは、もう少しで終了してしまいますので、今回紹介してみました。「内藤コレクション展Ⅱ 中世からルネサンスの写本 祈りと絵」です。サイトはこちら

中世からルネサンスの写本
入り口

一部を紹介しますが、デザイン、色、文字、絵、とてもきれいな写本です。時禱書とは、キリスト教徒が日々の祈りに個人用に使用した書物(手描きの写本)で、中世後期には広く見られ、華麗な装飾が施されたものも作られました。内容は、月ごとの「暦」や聖母賛美の「聖母の小聖務」「詩篇」などが含まれていましたが、多様な内容や装飾のものがあったようです。よくわかりませんが、見ているだけで楽しいですね。

花の時禱書:シモン・ベニング ブリュッヘもしくはヘント 16世紀前半。時禱書より:3月の暦 パリ 1400-1410年頃。 時禱書より:イニシアルOの内部に祈る聖母マリア パリ 1470年頃。

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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