東寺は、794年の平安遷都とともに建立された国立の寺院(官寺)・密教寺院です(左右対称としてもうひとつ建立された西寺は残っていません)。遷都を行った桓武天皇(在位期間781-806年)のあとに1つおいて即位した嵯峨天皇(在位期間809-823年)は、唐で新しい仏教である密教を学んで帰国した弘法大師空海(774-835年)にこの寺院を託しました(真言宗大本山教王護国寺という)。京都駅から近いところにありながら、メジャーな北側とは反対にあり、少し歩くことなどから今まで行っていませんでした。今回、秋の特別公開などもあることなどから訪ねてみました。
このブログではほかに、空海が関係した「神護寺」についてこちらで紹介しています。
東寺の伽藍配置は、南大門から北大門に向かって金堂、講堂、食堂(じきどう)が一直線に配置されており、東南の角に五重塔があります。講堂は中心に密教の主尊である大日如来がすえられていて、他に21体もの仏像が安置される立体曼荼羅の世界です。金堂には本尊の薬師如来と台座の十二神将、両脇の日光・月光菩薩があります。御影堂(みえどう)(大師堂)のところは空海の住房でした。
見学・拝観は北東から始めました。古いとされる御影堂へ行き、食堂で全体の朱印の受付があったので3つ(弘法大師、薬師如来、大日如来)書いてもらいました。その後、講堂の北側にある有料箇所の受付から入り、五重塔、金堂、講堂の順に中を見ていきました。そして、もう一回御影堂に戻り、外側にある勧学院である観智院(庭や客殿、鷲の図などが素晴らしい)、少し戻り宝物館(密教法具や唐時代の像などが素晴らしい)へと歩みを進めました。見学・参拝後はゆっくり歩いて、京都駅方面へと戻りました。





















