これは昨年2024年の話です。伊豆半島の修善寺よりバスで伊豆の西側、西南部を訪ねました。行ったところは主に松崎町です。バスでの長旅、途中で垣間見られる駿河湾方面の海(堂ヶ島あたり)もきれいでした。しかし松崎はなぜか予期しない木曜日休みのところが多く、外観しか観られないところも多かったです。
明治13年(1880年)につくられた擬洋風建築である「岩科学校」が休館、鏝(こて)と漆喰の芸術家・左官である入江長八(1815-1889年)の「長八美術館」も休館でした。しかし外観を見ることや散策でも楽しかったです。明治の街並みですね。なまこ壁は日本の伝統的な外壁のひとつで、平瓦の接合部分に漆喰を立体的に使うことで、海鼠(なまこ) のような模様になる独特なつくりをしています。「伊豆文邸」、八方にらみの龍がある「長八記念館(浄感寺)」、「近藤邸」、「小原邸」、「中瀬邸(と時計台)」けっこう見所が多かったです。松葉町での桑葉茶の存在や、桜餅などに使われる桜の葉(オオシマザクラ)の塩漬けの生産日本一であることも興味深かったです。