新国立劇場オペラ『ウイリアム・テル』を観る

ローシー二(1792-1868年)の37歳にして、オペラとしては最後の作品である『ウイリアム・テル』(ギヨーム・テル)(1829年)を昨年の11月に観てきました。新国立劇場今シーズンの新制作のひとつです。序曲の後半部が有名なのでしょうが、思いのほかそれ以外はあまり知らないですね。この作品は、歴史劇でありグランドオペラ様式で創られています。なので壮大で、バレエも登場します。合唱も大規模です。また長いです。今回、フランス語での原語上演は日本では初めてということでした。シラーの戯曲が原作。ロッシーニは美食家(グルメ)としても有名ですね。
 さて、序曲がゆっくりと始まり、後半にはあの運動会にも使われるテンポのよい演奏が含まれます。4幕構成。1、2幕での1人、2人での歌唱、合唱の迫力。使われているダンスはまあまかなと思われました。3幕では、あの有名な子どもの頭のリンゴをいるシーンがありました。舞台全体はといえば、抽象的で想像はかき立てられるのでしょうが、筋にのめり込む感じはやや欠ける思いでした。しかし男声、女声、合唱、演奏は素晴らしく、音楽的に十分楽しめました。約4時間35分(第1幕75分 休憩30分 第2幕55分 休憩30分 第3・4幕85分)

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指 揮:大野和士 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合 唱:新国立劇場合唱団 演出・美術・衣裳:ヤニス・コッコス
アーティスティック・コラボレーター:アンヌ・ブランカール 
照 明:ヴィニチオ・ケリ 映 像:エリック・デュラント 振 付:ナタリー・ヴァン・パリス
舞台監督:髙橋尚史 合唱指揮:冨平恭平
{キャスト}
ギヨーム・テル(ウィリアム・テル):ゲジム・ミシュケタ
アルノルド・メルクタール:ルネ・バルベラ ヴァルテル・フュルスト:須藤慎吾
メルクタール:田中大揮 ジェミ:安井陽子 ジェスレル:妻屋秀和
ロドルフ:村上敏明 リュオディ:山本康寛 ルートルド:成田博之
マティルド:オルガ・ペレチャッコ エドヴィージュ:齊藤純子
狩人:佐藤勝司

そして、実はこの作品が期間限定で昨日から9月21日まで新国立劇場のサイトにてなんと公開されています。ぜひご覧あれ。

https://www.nntt.jac.go.jp/stream/

ジョージ について

旅行大好き、飲食大好き、劇場、博物館・美術館大好き、好奇心旺盛なごくふつうの会社員です。社会問題含め、いろいろ書いていこうと思います。
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