かなり以前に注文し、長らく待っていたロワイヤルリモージュのミュージアムコレクションである「王妃の花束 1764年デザイン/コーヒーC/S」をけっこう前に手に入れることができました。購入先は、ユーロクラシクス。現在は店舗での事業を辞め、ネット販売になっています。注文が値上げの前だったので、良心的に前の価格でよいとのことでした。
リモージュはフランス磁器の一般的に有名な産地のひとつですが、ロワイヤルリモージュは1737年からの名窯で、1774年には王室御用達となっています。ミュージアムコレクションは、今や美術館にある名品を復刻し、手頃な価格で広めている商品群です。私が選んだ、「王妃の花束」は、1764年、王妃マリーアントワネットの為にセーブルで製作されたカップの復刻版です。
ユーロクラシクスの解説によれば、「セーブルらしい濃紺に金色の水玉模様は星空を連想させます。ソーサー中央は王妃がベルサイユに建てた村をイメージした素朴な花束、金のシルエットで描かれています。またカップソーサー共に、マートルの葉(ハーブ)とリボンで縁取られています。」ということです。オリジナルがあるのは、パリにあって2021年に改修からリニューアルオープンしたカルナヴァレ博物館です。残念ながら私は行ったことがありません。様子を、西洋アンティーク鑑定検定試験協会のブログが紹介しています。
私は、マリーアントワネットという歴史性にくわえて、この深い紺色と金彩、そして真っ白な地に可憐なリボンとハーブ、という対比されたデザインに惹かれました。容量は少ないですが、これでコーヒーを飲むと贅沢な感じがたまりません。