9月の持ち寄りワイン会の報告です。今回のテーマは、芸術の秋ということで、「アート」でした。
私は、まずもってラベルがアートであること。そして造り手の主張として、キャンバスに絵を描くように、土地の個性である香りやフレーバーをワインに表現していく、という観点から以下のものを選んで持って行きました。
造り手は、ケン・ライト。オレゴンでのピノ・ノワールと細分化された土地(土壌)との関係性について功績がある人です。シングルヴィンヤード・ワインを得意としていて、ウィラメットヴァレーAVA(American Viticultural Area アメリカで認定されたブドウの栽培地域)に、サブAVAを制定しました。
ラベルは、生産された畑の元オーナーのディック&ナンシー夫妻が、最初に植樹をした場面を描いています。ここの土地は、カナリーヒルヴィンヤード。畑が東向きにあることから柔らかい日光を浴びたブドウの皮は薄く繊細なピノノワールが育つといわれています。
さて、味わいは? タンニンもこなれていながらしっかりあり、黒い果実感、スパイシーさも、酸もしっかりしています。でも重くなく、エレガントさも併せ持つというワインでした。
今回のワインは、ラベルが特別に芸術的なものが揃いました。もちろん味わいも多様で素晴らしかったです。