横浜にある「みらい美術館」に再び行ってきました。前回の「エミール・ガレ展」の記録はこちらです。
今回の企画展示は、「エミール・ガレとライバル展」というものです。エミール・ガレ(1846-1904)のガラス芸術を中心に、それに続くドーム兄弟(兄オーギュスト/1853-1909、弟アントナン/1864-1930)、ルネ・ラリック(1860-1945)、アルジー・ルソー(1885-1953)、ミューラー兄弟(10人兄弟の半数がガレの工房で修行、のちに兄弟で工房を作る/19C終わりから20C前半。)などによるガラス芸術作品を集めたものです。こちらの美術館はこぢんまりとしていますが、金土日曜のみの開館であることや、目立たない場所にあることもあり、けっこうゆったりと観ることができます。フラッシュなしの写真撮影も可能です。今回は、他の利用者も前後して1~3人くらいいましたが、それでもそのくらいのケタですので、じっくり観ることができました。
ガレ、ドーム、ラリックはなじみがありますが、アルジ・ルソーやミューラー兄弟はあまり知らなかったです。きれいな色の作品が印象的で惹かれました。
なお今回の、特別出展はエミール・ガレの「茄子型ランプ」とガレの「白象文スフレ花器」ということでした。前者は渋い色合いで形が独特です。近年フランスで発見された作品で、初公開ということです。エミール・ガレのランプ作品は数少ないです。(ここの作品は、「エミール・ガレ」という表示なら生存中のもの、「ガレ」という表示なら没後のものを指します)。
最後に、展示室の脇にある、常設されているフランスのアール・ヌーヴォー期の家具作家のルイ・マジョレル(1859-1926)のキャビネット。これにも3点ガラス器が展示されています。マジュレルは今回、ドームとの合作(「モネドパップランプ」 1903年)が1点ありましたね。