11月のZoom飲み会。今回は、ウイスキーにチーズという組み合わせで考えました。
英国のスコッチウイスキー、シングルモルトを4つ用意して比べました。まずは、「グレンフィディック12年」。香りはよいですが、やや落ち着いた感じです。アルコール感はありますが、軽快な感じです。麦芽と樽からくる軽い甘みがあります。ストレート、オンザロック、そしてハイボールでもよいですね。
スコットランドのハイランド地方、その北東側に最大の生産地でありスコッチの聖地である「スペイサイド」の蒸留所のものです。スパニッシュオーク(シェリー)樽とアメリカンオーク(バーボン)樽を使用。
そして、「ザ・グレンリベット12年」。 とにかくフルーティな香りがとても立ちうっとり。味わいもバランスがよく甘みを感じながらドライさが絶妙。ストレート、オンザロックは一番香りが楽しめてよいですが、ハイボールでも香りがよく、まろやかな味わいと炭酸のドライさが食事に合いますね。
こちらもスペイサイド。アメリカンオーク樽とヨーロピアンオーク樽使用。
3つめは、違ったタイプにしたかったので、「ボウモア12年」。これは色が濃いです。香りはピートによるスモーキーな香り。コクと甘みがある独特の味わい。これでもピート香が控えめなものということです。好き嫌いはあると思いますが、ゆっくり飲むとくせになります。ハイボールや水割りはあまり合わないと思います。スコットランド西岸沖のヘブリディーズ諸島、最南端に位置する聖地「アイラ島」に蒸留所があり、樽はバーボンを使用します。
ちなみに写真として、場所はアイルランドで異なるのですが、ピート(泥炭。長い年月をかけて植物が堆積・炭化したものを、麦芽の乾燥のために燃料として使用する)の例もあげておきます。
4つめも、ピート香タイプにしました。「アートベック 10年」。こちらは色がとても薄いです。スモーキーな香りが弱めにあり、全体的にあっさりしていて、コクも薄め。ストレート、オンザロックが飲みやすいですが、ハイボールはあまりよくないかもです。同じくアイラ島にあります。バーボン樽使用。
今回合わせたチーズは、前2者には、フランスオーヴェルニュ地方のブルーチーズ「1924(ミルヌフソン ヴァンキャトル)」。こちらは、牛乳と羊乳の混乳でつくられています。青カビチーズで有名な、ロックフォールが原産地呼称を得たのが1925年なのですが、それより古い青カビチーズということで名付けられたものです。外側の皮から香ばしい香り、塩分が効いて、乳のコクがある味わいでした。口をすっきりさせるドライなウイスキーは合いますね。
そして、ボウモアには、スモーキーなチーズがよいと思い「カチョカヴァッロ」などを探していたところ「スカモルツァ」が見つかりました。主に南イタリアでつくられるもので、燻製タイプの小さいものが「スピッチコ・アフミカート」です。モッツアレッラやカチョカヴァッロと同じように、パスタフィラータタイプのチーズです。スモーキーで塩味がやや強め。弾力があって、もっちりな食感。そのまま食べても両面に少し火を入れてもまた美味しいです。ボウモア、合いますね。
Zoom飲み会は、少し長引いて終了しました。