今まで買っていたワインがなかなかはけません。そこで、家飲みで少しずつ飲んでしまおうと思いました。今回は、かなり前に買っていた赤の日本ワインです。
山梨県北杜市のヴィンテージファームの「獅子吼ルージュ」2013年です。これは面白いワインで、マスカットべーリーAと天恵の雫、富士の雫のアッサンブラージュのワインなのです。アッサンブラージュとは、いくつかのワイン原酒をブレンドしたもので、有名な例はシャンパーニュですね。
後者の2つの品種はなかなかなじみがないですが、両者ともヤマブドウに関連した品種とのことです。天恵の雫は、日本で自生するヤマブドウ「行者の水」と「メルロー」との交配で作り出した品種です。また、富士の雫は、やはり日本に自生するヤマブドウ「えびづる」と「カベルネ・ソーヴィニヨン」との交配で作り出した品種です。
今回、ネットを検索していて、残念ながら「ヴィンテージファーム」が2015年あたりで破産していることを発見しました。親会社が、ゴルフ場経営だったようです。
さて、飲んだ感じです。色は黒紫色で、香りも黒系の果実とやや甘い香りが感じられます。味わいはマスカットべーリーAに由来する木イチゴの甘い感じとヤマブドウに由来する酸味が適度にあり、その組み合わせが面白いと思いました。年数が経っていますが、しっかりした骨格がありました。