今年最後の歌舞伎座「12月大歌舞伎」を観てきました。今回は、第4部玉三郎を観たいと思って選びました。
歌舞伎座 第4部、53分の演目は、「日本振袖始(にほんふりそではじめ) 大蛇退治」でした。もとは近松門左衛門の作で浄瑠璃として、今は歌舞伎舞踊劇の演目です。タイトルの通り、神話の素戔嗚尊(すさのおのみこと)の大蛇退治を舞踊劇にしたものです。振付は、藤間勘吉郎ということです。
主な配役は、岩長姫実は八岐大蛇:板東玉三郎、稲田姫:中村梅枝、素盞嗚尊:尾上菊之助というそうそうたるメンバーです。
筋は、生贄になる稲田姫が名剣を隠し持ち、8つの瓶に毒酒を入れておく策略を仕込むところに、岩長姫が登場。酒を飲み、酔って大蛇の本性を現し、稲田姫を飲み込んでしまう。そこへ登場した素戔嗚尊と姿を現した八岐大蛇と戦いの末、退治に至るというものです。玉三郎、やはり姿が美しいですね。大蛇になってからの迫力もさすが。そして7つが分かれた分身(つまり計8人?)になっての表現も面白かったです。
今回は、3階席の側面である西の端を利用してみましたが、ここは舞台の左の方は切れるは、花道は見えないは、もったいない場所でした。東側はすでに空いてなかったのでこちらを利用したのですが、のんびりまったりするにはよいかもの空間です。