キリスト教圏を中心に、また習俗として行っているところも含めて、クリスマス前の風景はうきうきするものがありますね。ましてや、コロナ下はそのやり方は少し違うとしても工夫をしながら楽しみたいものです。ここでは、過去のものを含めて、クリスマス前の風景をいくつか紹介します。
今回は、かなり前の12月にニューヨークを訪れた際のもの。街のビルや公園などにもクリスマスツリーが飾られたり、くるみ割り人形が飾られたりしていました。また、外の特設会場でスケートに興じる市民たちの姿も見られました。また、リーンカーンセンターの一角にあるデイヴィッド・H・コーク劇場(旧州立劇場)で、ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)の「くるみ割り人形」も観ました。NYCBは、有名なジョージ・バランシンによって創られたたバレエ団で、このとき観た作品も彼の振付・演出のものでした。子どもが多く出演し、観る人も家族づれで子どもの数が多かったです。こちらは、マリー(という呼び名になっている)は子どもによる振付・演出で、金平糖の精は大人が踊ります。
リンカーンセンターの各施設の位置関係は、このサイト「あっとニューヨーク」がわかりやすいです。
ちなみに、バランシン(1904~1983年)は、今のロシアで生まれ、アメリカに渡ってからは、バレエ学校やバレエ団の創立・発展に寄与しました。振付では、ストーリーのない「抽象バレエ」の創始者と言われています。代表作には、「セレナーデ」、「シンフォニー・イン・C」、「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」、「ジュエルズ」などがあり、音楽と舞踊を直に・純粋に楽しむことができます。これは、「ロメオとジュリエット」などに代表される演劇のような「ドラマティックバレエ」(物語バレエ)と対極のものです。
今年のニューヨークの風景は、どのようなものでしょうか。