昨年見た映画「新聞記者」が、WOWOWで今月放送されました。今の日本で、このような映画があり、そしてヒットしたことが奇跡だとも思えました。ご存知のように、フィクション?ながら、今の政権の状況、今の日本社会を直に表現した作品です。社会派作品でありながら、面白いです。第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞、主演男優賞、主演女優賞ほか賞もたくさんとりました。監督は藤井道人氏。
主演男優の松阪桃李さんはインタビューも見ましたが、気負うこと無く普通に出演を決めて、真摯にナイーブに演じていました。主演女優のシム・ウンギョンさんは韓国映画界からの参加ですが、よい味を出していました。
しかし、今の日本は変わらないですし、新聞に限らず日本のジャーナリズムというか、報道の自由度は66位と低迷しています。でも粘り強くマスクをしながらも声をあげ続けて生きていくことが大切なのでしょう。
ちなみに、WOWOWで同時期に放送されている「i 新聞記者ドキュメント」は、上の映画の原案を書いた東京新聞の記者望月衣塑子氏を追った、森達也監督のドキュメントです。これも昨年公開された作品です。